生田斗真の主演作にミムラ、門脇麦ら実力派女優集結!
'17年2月25日(土)より全国一斉ロードショーされる、荻上直子監督5年ぶりの最新作「彼らが本気で編むときは、」より、主演の生田斗真、主要キャストの桐谷健太、柿原りんか(新人)に続く追加キャストが発表された。
本作は、女性として人生を再出発しようとしているトランスジェンダーとその恋人のもとに、母親に置き去りにされた少女が引き取られてきたことから、戸惑いながらも3人が奇妙な共同生活をスタートする物語。
今年3月の制作発表時には、主演のトランスジェンダー・リンコ役に生田、そのパートナー・マキオ役に桐谷という衝撃のカップリングに加え、少女役に新人の柿原が起用されたことが発表されていた。
今回新たに荻上ワールドに加わったのは、マキオ(桐谷)の姉であり、娘のトモ(柿原)を愛しながらも、シングルマザーのつらさから悩み、娘を置き去りにしてしまう母親・ヒロミ役のミムラ。
リンコの母親・フミコ役に田中美佐子、小学生であるトモの同級生・カイの母親・ナオミ役に小池栄子、マキオとヒロミの母親・サユリ役にりりィ、リンコの職場の同僚・佑香役に門脇麦が決定した。
荻上監督が、脚本執筆時に思い描いていた通りの、まるで当て書きしたかのようなキャスティングが実現し、監督自身も「映画を撮影していて、面白いなーと思う瞬間は、俳優さんが自分の想像を超え、さらに素晴らしいものを出してくれた時です。今回も面白い瞬間がたくさんあって幸せでした」と語っている。
なお、先日クランクアップし、撮影を終えたキャストからコメントが届いた。
【ミムラ】荻上監督の作品は、登場人物がお互い信頼し合っている感じがとてもすてきだなと思いました。今回の台本を読んで、そのままズバリというところと、今までの監督のテイストとは少し違うぞというチャレンジの部分も感じて、この作品に呼んでいただけたのは、本当に光栄です。多様な親子関係と、血のつながりではない部分での関係。血縁者であることの弱みと強み、そうではない人の弱みと強み。私の演じたヒロミのネグレクトも決してあってはならないことで、今回は、題材的にそんな社会問題にも踏み込んだものが多く描かれています。従来の荻上作品ファンの方にも、見たことがないよという方にも楽しんでもらえるシーンがたくさんあると確信していますので、ぜひご覧になってください!
【田中美佐子】脚本を最後まで一気に読み切ってしまうくらい、とても感動しました。まさに監督のいま一番描きたいことが、この脚本の中には全て詰まっていると思います。トモちゃんよりは少し年が上ですが、私も子育て中です。ただ、監督がこの映画で望む母親像と、私が実際にやっている母親とはまるで違うものです。母としてこの現場に来るのではなく、役者としてここに来て、監督の思う母親を100%できたらいいな、それに近づけたらいいなと思いながら演じました。監督もお子さんがいらっしゃるということで、「突然子供にカミングアウトされたら、やっぱりびっくりしますよね」って監督にお話したら「え、どうしてですか? 全然びっくりしないと思います」という答えが返ってきました。その言葉にも感動しました!(笑)
【小池栄子】いろいろなことに切り込んだ脚本ですし、今の時代だからこそ、こういったテーマを特に女性監督の目線で描くことが大事だと思いました。監督も、妥協しない、こだわりの強い方で、自分が理想とする役のイメージに近づける作業を、とても楽しんでいらっしゃると感じました。今後ももっと一緒に監督と作品を作ってみたいという気持ちです! 非日常のように思えて、日常で巻き起こっている恋愛話なので、どう感じるかというのが、自分の恋愛観を見つめ直すいい機会になると思います。恋愛には寛容でいてほしい、いられる人になってほしいと、この映画を見た人には期待します。見終わった後は、恋したくなりますよ。やはりパートナーがいるのは、とても心強いことなので。恋しましょう!
【りりィ】私はリンコさんのようなタイプの人が友達に多くて、結構身近な問題だったんです。こういうテーマを取り上げてもらえるのはうれしく思いました。生田さんは、キレイの一言! はたから見ていて、ちょっとした仕草も女性に成り切ろうと努力されていました。男女を超越した人間愛。そこには男も女も、年齢制限もない。愛するってそういうことだと思うんです。そこを感じさせてもらえる作品になるんじゃないかと、完成を楽しみにしています!
【門脇麦】荻上監督の作品はとても好きなので、お話をいただいた時はとてもうれしかったです。脚本を読んで、今までの荻上監督の作品のテイストと少し違うなと思ったので、どういうふうに撮られるのか楽しみにしていました。監督の演出は非常に的確だし、繊細だし、自分が「今の違ったな」と感じると、その微妙な違和感も察知されて、ちゃんと「もう1回!」が来ます(笑)。私が演じた佑香は「女の子っていいな」「恋するっていいな」「誰かと一緒になるっていいな」「人と人とのつながりっていいな」っていうことをリンコさんに感じさせる役だったと思います。本作では、育児放棄など様々な社会問題が盛り込まれていますが、どんどん人間関係が希薄になっていく社会で、一緒になるのが困難だからこそ、人間のつながりの大切さや温かさが描かれるところを見て欲しいです。
'17年2月25日(土)、新宿ピカデリー・丸の内ピカデリーほか全国ロードショー
【公式HP】http://kareamu.com