桐谷健太、長瀬智也の鬼指令に「長瀬君はむちゃくちゃ」
宮藤官九郎監督最新作、長瀬智也・神木隆之介出演の「TOO YOUNG TO DIE!若くして死ぬ」が6月25日(土)に公開されるのを記念し、公開直前イベントがよみうりホールで行われ、主演の長瀬をはじめ、神木、桐谷健太、清野菜名、宮藤監督が登壇した。
イベントが始まるやいなや、熱狂に包まれた会場が暗転し、おどろおどろしいBGMとともにスモークがたかれたステージには、3mを超す巨大なえんま像と“獄卒”たちが登場し、舞台は一気に地獄仕様に。
そして長瀬演じるキラーKによる「地獄へようこそ! マザーファッカー!」の声が高らかに鳴り響き、長瀬をはじめ、神木、桐谷、清野、宮藤監督が現れる。
「皆さん今日はお集りいただきありがとうございます! キラーKを演じた長瀬智也です!」という長瀬のあいさつに続き、一同が感謝の気持ちを言葉にする中、宮藤監督は「皆さんお待たせいたしました。いよいよ今週末公開です! よろしくお願いいたします!」と感慨深い表情を浮かべた。
黄色い歓声とともに、会場のボルテージが一気に高まる中、MCから「本作は、映画では4作品目の監督作になりますが、監督にとってどんな作品にしたかったか?」との質問が飛ぶと、宮藤は「ばかばかしい地獄のロックコメディーをやりたいと長瀬君とお話しさせていただいて、そこからスタートしましたね。映画を作る上でコメディーであることは常に意識していましたね」とコメント。
また、「本作は地獄を舞台にしたコメディー映画ですが、撮影現場で一番笑ったことは?」との質問には、それぞれが頭を悩ませつつ、抜群のチーム力を見せつける。
最初に答えた長瀬は「隆(神木)が地獄に落ちたてのころのシーンを撮影中、若干顔色の悪いメークをしていたのですが、僕と健太は本当に具合が悪いんじゃないかって心配になって…」と真面目に答えつつ、「グレーの背景にグレーの顔だったから、隆がどこにいるか若干分かりづらくて。ずっと顔色をいじってたら『赤鬼と緑鬼の自分たちに言われたくないよ!』って怒って答えたのが面白かった」と笑みを浮かべる。
桐谷も優等生のような口調で「『き、君たちに言われたくないよ!』って隆が何度も言ってたよね」と長瀬と共に神木をちゃかす中、「僕、そんな口調じゃないですから!」と神木はすかさずツッコミを入れ、場内は笑いに包まれた。
続く神木は「けん兄(桐谷)が、頻繁に長瀬さんから即興ラップをむちゃぶりされていたのが、面白かったです」と語り、桐谷も「基本、長瀬君はむちゃくちゃですからね! 焼き肉食べながらもよくむちゃぶりされてましたし! 普通に食べさせてくれよ…」とぼやく。
しかし、当の長瀬は「健太はラップの方が伝わるものがある」と全く気にも留めていないようだった。
また、清野も「撮影は毎日すごく楽しかったです! 全体的に桐谷さんがとても面白かったです。『鬼っぽい笑い方をやって』って言ったらすぐやってくれるんですよ、『グワハハハハハッ!』って(笑)」と、桐谷について触れる中、宮藤監督は「みんなのエピソードを聞いてると、撮影中ふざけてたのかなって思いました(笑)。桐谷君の笑い方も僕の指示じゃないですし、ずっとふざけてたわけじゃないですからね!(笑)」と、観客に“弁明”していた。
さらに、イベントでは、すっきりした気持ちで公開を迎えるべく、巨大なえんま様に向かって、監督・キャストが「今までしてしまった悪いこと」を告白。えんま様に罪の裁きをしてもらう場面も。
「仕事でハワイに行った際、日本ではいつも行列のできるパンケーキ屋さんが偶然あったんです。せっかくなので注文したら、パンケーキの生クリームの量がすごくて食べきれず、結局3分の2くらい残してしまいました」(長瀬)、「小学生のころ、いつもおいしいお菓子を出してくれるおうちの友達がいて、いつもその子の家に行けるように誘導してました。『私の家は汚いよ~』って言いながら(笑)。私の家は祖母が畑をやっていたので、お菓子もきゅうりやトマトしか出なかったので…(笑)」(清野)。
「高校の時に学級委員長だったんですが、つまらなそうに授業を受けている人たちの気持ちを盛り上げるために、僕が馬のかぶり物をして授業を受けたり、廊下を走ったりしたんです。僕としては結構盛り上げたつもりだったんですが、今考えると悲鳴が多かったなって」(神木)と、ざんげが続く中、唯一桐谷だけは「ラーメンを食べた店の近くに白い犬がいたので、とっさにビニールロープで首輪をつけて交番に連れて行ってあげて、飼い主の方に感謝されました」と、心温まるエピソードを披露する。
しかし「好感度上げようとしている!」と周囲にツッコまれ、結局、全員「地獄行き」の判定が下されることに。これには一同「地獄行きしかないじゃん!!」と声を上げげ、会場は笑いに包まれた。
最後に、長瀬は公開を待ちわびるファンへ「ちょうど撮影が1年前。ようやく今週公開を迎え、皆さんに見てもらうことができることを非常にうれしく思います。こんな『ロック・コメディー』は今まで見たこともないし、これから先も恐らく見ることはできないと思います。こんな地獄だったら行ってもいいかな、って揺れ動く瞬間が必ずあると思うので、ぜひ皆さんにもその瞬間を感じてもらいたい。それに音楽の力を本当に感じられる作品。ライブ感もあったり、バカバカしくて、人間にとって大事なものが詰まっていると思う作品なので、ぜひ大切な人と劇場で見ていただければ光栄です」とアピールした。
6月25日(土)全国ロードショー
【公式HP】TooYoungToDie.jp