原田知世、斎藤工の声は“ロマンチック”
9月23日(金)夜10時からスタートするドラマ10「運命に、似た恋」(NHK総合)の試写会が行われ、出演する原田知世、斎藤工、脚本の北川悦吏子が出席した。
同作は「ロングバケーション」('96年、フジテレビ系)や「ビューティフルライフ」('00年、TBS系)などで知られ、“ラブストーリーの神様”と呼ばれる北川がNHKで初めて執筆する作品。
幼い頃に一人の少年と再会を誓い、その思い出を胸に生きるシングルマザーの香澄(原田)の前に、一流デザイナー・勇凛(斎藤)が現れる。香澄を“運命の人”と呼ぶ勇凛と恋に落ちていく香澄は、彼がかつて出会った少年ではないかと思い至る。
会見に登壇した原田は、「昨年初めて、北川悦吏子さんの作品に出演させていただきました。そしてこんなに早く、また北川さんの本の中で演じる機会をいただけたことをとてもうれしく思っています。本を読んで本当に引き込まれていきましたし、どのシーンも印象深いシーンばかりで、演じる喜びを感じながら過ごした3カ月でした」とあいさつ。
斎藤も、「こういう作品には生涯で何度も出会えるものではない。台本の1ページ目から気迫が漂っていました。現場も、細部までこだわる非常に攻めた現場で、それが良い化学反応を引き起こしていると思います」と作品の出来に自信を見せた。
そんな作品を書き上げた北川は、「心を動かすのはある種当たり前だと思っているので、視聴者をいかに飽きさせないか、面白く見られるようなストーリーを頭が痛くなるぐらい考えました。正直、民放で結構書いてきたので楽勝かなと思ってもいたのですが、本直しが何度もあって大変でした」と生みの苦しみを語った。
斎藤との共演の印象を聞かれた原田は、「どこかミステリアスで、でも、ふいに見せる表情や温かい人柄の良さが映像に焼きついています。キザと思えるようなせりふでも、工さんの声なら自然で、ロマンチックな世界に浸ることができます」と斎藤の声を絶賛。
一方の斎藤は「僕は人を声や雰囲気で捉えるところがあって、原田さんはひだまりのような、天使のようなイメージを持っていたのですが、お会いしてもまさにその通りの方でした」と明かした。
そんな斎藤の魅力を聞かれた北川は、「3年前くらいにバラエティー番組で一緒になって、いつか書きたいなと思っていたんです。イケメンなのですが、指の先まで神経が通っていない感じ、スムーズに動かないロボットのような、不器用で少しずれているところが今回の役にぴったりだと思います」と語っていた。
9月23日(金)スタート
毎週金曜夜10:00-10:50
NHK総合にて放送