森川葵「出会うべくして出会った役」等身大の女性を熱演
NHK BSプレミアムで10月25日(火)から放送される、プレミアムよるドラマ「プリンセスメゾン」の試写会・取材会が東京・渋谷のNHK放送センターで行われ、主演の森川葵、共演の高橋一生、渡辺美佐子が登壇した。
本作は、年収250万円の26歳の女性・沼越幸がマンションを購入する姿を、周囲の人間関係を交えながら温かな目線で描く物語だ。
マンション購入を目指す幸を演じる森川は「原作の世界に行けるのかが不安でしたが、完成した作品を見て自分がしっかり作品の中に入ってその世界を作り上げることができたと安心しました。見ていただいた方に、原作の雰囲気と離れ過ぎていない雰囲気を味わっていただけたらと思います」と笑みを浮かべた。
幸が訪れる、不動産会社の有能な社員・伊達を演じる高橋は「原作の『プリンセスメゾン』が完成された作品で、僕個人にできることは、原作をリスペクトしながら、違った角度で作り上げようとしました。原作とドラマが交じり合っていくことを楽しんでいただければと思います」とアピールした。
幸の住むアパートの大家で、謎めいた雰囲気のある女性・藤堂紅を演じる渡辺は「今初めて映像を拝見して、何か不思議な感じがしました。葵さんが体も手も不思議な動きをしていて、それがすごく自然で、今までの女の人にはなく、これまでの女の人はきっとこんな感じなんだなと思いました。
その女の子が目指しているのは、恋でもお金でもなく『自分がいる場所』で、それもすごく新鮮な感じがしました」と作品を評した。
高橋と渡辺との共演の感想を聞かれ、森川は「高橋は現場で話をしている時に、甘いものが好きという話になって、私が『アイスを食べたい』という話をしていたら、高橋さんがアイスを買ってくれました! とても優しかったです」と明かす。
それを受け、高橋は「父親のようにアイスを買いました。僕も甘いものが好きなので、仲間にしようと…(笑)」と告白。また、渡辺については「渡辺さん演じる大家さんは、原作とはちょっと違うキャラクター設定になっていて、でも藤堂紅という役を、漫画とドラマに出てくる藤堂紅の線引きをして演じてられていて『藤堂紅がここにいる!』と思いました。
あと、お芝居に対してうそがなく、紅に後ろから付いていくことが多かったんですが、それは見ていてとても勉強になりました」と述べた。
渡辺は「私をしっかり見ていただいていて、そんなふうに思っていていただいて恐縮しています。(作中の役名の)幸っちゃんといっていいのか、葵ちゃんと言っていいのか分かりませんが、彼女の存在そのものが役になっているというか、演技しているんだなという感じが全然なくて、不思議な女優さんだなと思いました。
きっと新しいタイプの女優さんなんだなと思います。きっとこれから彼女は新しい日本の女の子の像を作っていってくれると思います」と太鼓判を押した。
主演の森川は、演じる沼越幸、作中では“沼ちゃん”と呼ばれる女性の生き方をどう思うか記者から聞かれると「周りに支えられつつも、1人でお金を稼いで、自分で家事洗濯をして、1人で生きている沼ちゃんは強いなと思いました。
今私は21歳という年齢で、これから1人で生きていかなければいけない、自分で自分で支えていかなければならないという中で沼ちゃんを演じることができ、出会うべくして出会った沼ちゃん、『プリンセスメゾン』だと思います。
沼ちゃんのように強く自分と向き合いながら生きていけたらいいなと思います」と力強く語った。
10月25日(火)スタート
毎週火曜夜11:15-11:45
NHK BSプレミアムにて放送