國村隼、「離れている方が思いが募る」盗賊“雲霧”と激突
'17年1月6日(金)から放送が始まるBS時代劇「雲霧仁左衛門3」(毎週金曜夜8:00-8:45NHK BSプレミアム)の試写会・取材会が渋谷・NHK放送センターで行われ、主演の中井貴一、内山理名、國村隼が登壇した。
本作は、中井演じる雲霧仁左衛門率いる盗賊の雲霧一党と、一党を捕えようとする火付盗賊改方長官・安倍式部(國村)との戦いを描く第3弾。今シリーズでは雲霧への復讐を果たそうとする藤堂家江戸家老・磯部(春風亭小朝)が登場し、三つどもえの戦いが描かれる。
中井は「池波正太郎さんの原案で3本目の時代劇ができました。この作品の面白いところは、雲霧仁左衛門が義賊ではなく、『おてんとうさまの下を歩けない』と思っている盗賊がメインだからだと思っております」と演じる仁左衛門について話す。
國村は「僕個人としては3までシリーズができるとはあまり思っていませんでした。池波先生のあの作品の世界観を、そのエッセンスをちゃんと大事にし、その後の“雲霧”みたいなことでお話が展開されていく3でございます。新しいキャラクターも何人か登場し、どんどんあの世界を広げていき、あの先ってどうなっているんだろうみたいな、そういう意味でも面白みはすごくたくさんある作品になると思います」とアピールした。
仁左衛門の仲間で、“七化けのお千代”を演じる内山は「仁左衛門と久しぶりに会うシーンは、私自身もちょうどあの日が撮影初日だったので、ちょうど2年ぶりに中井さんとお会いして、本当に『あぁお頭』って思うような感じのところからスタートさせていただきました。お千代としては七化けということで、今回は1、2よりもすごくいろいろなものに化けております。七化けのお千代はやっていて本当に楽しいんですけれども、こういろいろなものに化けるというところで、ただ化ける扮装に頼るのではなく、本当にその人になりきるということを大事にやらせていただいています」と今シリーズでもさまざまなものに七変化をしてみせることを約束した。
劇中ではなかなか対面しないが互いを強く意識する宿敵同士の仁左衛門と式部。だが第1話では、仁左衛門と式部が思いがけず出会う印象的なシーンが用意されている。
中井と國村は互いをどう思っているかを記者から聞かれ、中井は「先ほど國村さんとお会いして、今も撮影の真っ最中なんですが、『ご無沙汰しています』とあいさつしました。いかに撮影で会わないかということだと思います。だんだん僕らの世代になってくると、先輩が現場にいることが少なくなってきて、(そんな中)國村さんが居ていただくと。責任は國村さんにとってもらおうというのがあります(笑)。安心しています」と告白。
すると國村も、「中井さんとご一緒していて、自分が先輩にあたるという意識は全くないんでございます(笑)。そんなふうに思ってくださるとはうれしい」と照れた。そして仁左衛門と式部の関係について「男女の恋愛もそうでしょうが、離れている方が思いが募るといいます。式部という人は仁左衛門に対しては、それに近いような気になってしょうがない存在であると思います。こんな時代でなければ、きっと仲の良い友達になれただろうなと思っています」と評した。
'17年1月6日(金)スタート
毎週金曜 夜8:00-8:45
NHKBSプレミアムにて放送