12月20日(火)に放送されるクリスマススペシャルドラマ「わたしに運命の恋なんてありえないって思ってた」(夜9:00-10:48フジテレビ系)に出演する、高橋一生にインタビューを敢行。撮影時のエピソードなどを聞いた。
同作は、多部演じる現実の恋には期待していない、恋愛シミュレーションゲームプランナーの莉子と、高橋演じる女心を全く理解できない“残念な”アプリ会社社長・黒川が出会うオリジナルラブストーリーとなっている。
――撮影を振り返ってみて、いかがですか?
スタッフ、キャストがいろいろなアイデアを持ち寄って、それをやって、現場で反応が返ってくることが自分のエネルギーになり、いろいろな人に助けられているなと思いました。
お芝居で、自分のやっていることを肯定してもらえるのはうれしいです。
僕にとってはこういったドラマは新しい挑戦だったのですが、周りの人が「(それで)大丈夫です」って言ってくださることが、ありがたかったです。
――今作は、ラブコメディードラマでしたが、演じられた感想をお願いします。
新鮮でした。普段は言わないようなせりふをたくさん言っているので、自分にとっては新しい体験でした。トレンディー要素のあるものは初めてだったんですが、僕は小学校の時から「東京ラブストーリー」('91年フジテレビ系)とかずっと見てきた、トレンディードラマ世代なんです。
――黒川を演じるに当たり、監督から何か言われたことはありましたか?
「一生さんの感覚を生かしたままで。もし、そう見えなかったら僕は言います」と言ってくださいました。そういうふうに言ってくださる監督はなかなかいないので、寄り添ってくださる感じがとても良かったです。
なので、波多野(貴文)監督からカットがかかって、現場に来てニヤニヤとしてこっちを見てうなずいてくれると「あ、これでOKなんだ」と分かる感じはありがたかったです。
――演じるに当たって、“王子様キャラ”などさまざまなキャラを演じ分けていますが、一番気を使ったところはどこですか?
キャラに寄って服装も変わるんですが、着るものって相当大事だなってことが分かりました。本当に役の8割くらいが服装で決まるんじゃないかなって思いました。
――公式SNSでも現場の雰囲気の良さが伝わってきましたが、どういった現場でしたか?
現場の雰囲気は本当に良かったです。楽しくやれていたし、現場の雰囲気って大事だなとあらためて思いました。恋愛ドラマをやっていて、現場がギスギスしていたら最悪ですから(笑)。
――そんな和気あいあいとした現場で、一番印象に残っている撮影中の出来事はありますか?
誕生日を祝ってくださったことです。僕、もう大はしゃぎしちゃって、とにかくうれしかったです。僕はあまり誕生日当日に撮影していることがなくて、だいたい前後し過ぎちゃって、その間に誕生日があったりすることが多かったんです。
なので、あんなに大々的に、ケーキまで作っていただいて、「良かったな」と思いました。あんなに人に肯定される瞬間ってないですよね、「生まれてきてくれてありがとう」って(笑)。
集合写真を撮るタイミングで、僕が「みんな集まってー!」という感じで盛り上げていたら、「ハッピーバースデー♪」って歌が聴こえてきて、めちゃめちゃ恥ずかしかったです。でも、本当にうれしかったです。
――共演者の志尊淳さんも、高橋さんとの時間がすごく楽しかったと仰っていました。
(志尊は)真面目で実直で、お芝居にも人柄が出ていて。以前に共演した時よりも、今回はすごく「一生さん、一生さん」っていろいろな話ができました。
――莉子(多部)のせりふで刺さった言葉はありますか?
「あんたのキャラじゃないでしょ」というせりふは言われて気持ち良かったです。自分らしさって割と分からないものなので、「あなたらしくない」と言われることは自分にとって、あるエネルギーにもなる気がしました。
――タイトルにちなんで、「ありえないって思っていたことが起きた」という最近の出来事はありますか?
高校の同級生に、同じ日に同じ通りで連続で会いました。たまたまその道を通っていて、1人の同級生と遭遇して「久しぶり!また連絡する」と再会を喜んだんです。
で、その後10歩くらい歩いたら「一生?」って声をかけられて見たらまた別の同級生に会って「おお!」ってなりました。これはありえないことだなって思いました。
12月20日夜9:00-10:48
フジテレビ系で放送