山科薫(やましなかおる)
山科薫のSNS
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中国の混乱
中国では最近、世間に対する不満や恨みで無差別殺人に走る輩が増えているみたいです。自家用車を暴走させて35人を殺し、40…
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「本能寺の変」の直後に織田信長の重臣・滝川一益が見せた判断
「本能寺の変」が勃発したのは1582(天正10)年6月2日のことで、御存知かと思いますが織田信長は命を落としました。そ…
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「ちゃんと」という言葉のあまりにあっさりとした語源
「ちゃんとしなさい」と、私はよく怒られますが、まあ1度は言われたことが誰でもあるでしょう。 この「ちゃんと」という言葉…
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重さを表す単位である「1貫2貫」が寿司の数を表すようになった江戸時代の歴史
回転寿司では、基本的に一皿に2個の握り寿司が乗って出て来ます。これを「一皿二貫乗せ」という風に呼んでいますね。正確には…
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中日ドラゴンズが取り敢えず?の育成契約でソフトバンクの三浦瑞樹投手を獲得
ソフトバンクの育成再契約を蹴っての中日との育成契約?という変則的な形で、三浦瑞樹投手の中日ドラゴンズ入団が、決まったよ…
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「武士に必要なのは志と分別と気である」という名言の奥にある哲学
武田信玄に愛された重臣に、高坂昌信という武将がいます。越後の宿敵・上杉謙信に備えるために信濃の海津城の城主を任されたく…
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中国では最近、世間に対する不満や恨みで無差別殺人に走る
輩が増えているみたいです。自家用車を暴走させて35人を
殺し、40人以上をケガさせた者も、います。
自動車でそんなに殺せるのも驚きですが、とにかく中国では
今、国全体が混乱の極みだそうです。一番の原因は、経済の
破綻のようです。努力しても貧困から抜け出す術が全く見当
たらないという人が増えていて、社会に復讐のつもりで犯罪
に走るというのです。
驚くのは、中国では心理不安に陥った人のためのカウンセリ
ングというのが、存在しないということです。そういう発想
が、ないようなのです。
まあ国土が大きいせいか、あまり細かいことに気が回らない
ところがありますね。
聞いたことがあるのですが、中国では恋愛小説というのがま
ず流行らないそうです。理由は、「恋愛で国が動くことはな
いから」だというのです。つまりは、国家が動くほどのテー
マの物語でないと、興味がないということなのです。
スケールは大きいけど、細やかな感性に欠けるということな
のでしょうか?勿論全員がそういうわけでないでしょうが、
でもトータルでそうなのでしょう。
「本能寺の変」が勃発したのは1582(天正10)年6月2
日のことで、御存知かと思いますが織田信長は命を落としまし
た。そしてその報が関東にいる重臣の滝川一益の耳に入ったの
は、5日後の6月7日でした。
滝川一益の側近たちは驚くと同時に、一益に助言をします。
「信長様が亡くなられたことは、秘密にした方が良いでしょう。
知れると、いっせいに敵が牙をむきます」
しかし滝川一益は、それを拒否します。
「秘密だ、秘密だということは、すぐに知れる。そんなことを
しても意味はない」
というのが、一益の見解でした。
側近が言う敵には、信長に降伏していた豪族たちも当然含まれ
ています。一益はその豪族たちを呼び寄せ、告げました。
「思い思いに立ち去ってよろしい。私と戦うのなら、すぐにそ
も準備をするのも良いだろう」
降伏していた豪族たちは、それぞれ自分の拠点に戻って行きま
す。しかし一益を攻めた者は、いませんでした。
確かに信長の死を隠していた方が、マイナスだし、豪族たちに
すれば攻めやすかったでしょう。何故なら、それを隠すのは自
信のなさとか「姑息」な根性に見えますから、「隙あり」と見
て攻め込んでいく可能性は大です。逆に滝川一益の取った態度
は、堂々としていて隙がないように見えたのだと思います。
「ちゃんとしなさい」と、私はよく怒られますが、まあ1度
は言われたことが誰でもあるでしょう。
この「ちゃんと」という言葉は、乱れないできちんとしてい
るサマを言います。
「ちゃんと」の語源は、あまりにもわかりやすいのです。こ
れは、「丁度(ちょうど)」が、語源だそうです。
「丁度良い」という言葉があるように、過不足がなく、基準
にピッタリなことを「ちょうど」と言いますね。従って、「
ちょうど良くしなさい」というのが「ちゃんとしなさい」に
なり、現在に至っているそうです。
回転寿司では、基本的に一皿に2個の握り寿司が乗って出て
来ます。これを「一皿二貫乗せ」という風に呼んでいますね。
正確には、そうではないのです。
「貫」というのは、個数を表す単位ではありません。重さの
単位です。そして1貫は、3・75キロになります。
先日テレビでやっていましたが、江戸時代の握り寿司は1貫
が凄く大きかったと紹介されていましたが、実は握り寿司が
考案された当初でも、1握りで1貫の重さでは出せません。
食べやすいように1貫を2つに分けたという説もありますが、
それでもまだ大きいです。
実は華屋与兵衛は、9種類のネタを乗せた寿司を1皿として
客に提供していたということです。この寿司を与兵衛は、「
一貫寿司」という名で出していたそうです。
ただしこの重さは約360グラムだったそうで、1貫にはは
るかに足りません。つまり「1貫」というのは単なる誇大広
告から始まっていたのです。
同時代の人たちにはこれがシャレとして受け止められました
が、時代が移るに従って、「何故これが1貫なの?」と真剣
に疑問を持たれ、次第にこの「1貫寿司」はメニューになく
なり、その代わりに、「1貫2貫」という言葉の響きだけは
寿司屋の雰囲気に合い、いつしか握りの数を言い表す単位に
なってしまったのです。
ソフトバンクの育成再契約を蹴っての中日との育成契約?と
いう変則的な形で、三浦瑞樹投手の中日ドラゴンズ入団が、
決まったようです。
今年ウエスタンリーグで最優秀防御率のタイトルを獲得した、
実力派の左腕投手です。
右投手というのはある程度球威がないと押さえられない傾向
が強いですが、左投手の場合は球が自然に動くこともあって、
コントロールが最優先事項です。150キロ以上が出てコン
トロールに課題がある投手よりも、140キロ台がやっと出
るくらいでもフォームに無理がなくてコントロールの良い投
手の方が、はるかに通用します。
三浦の場合、そのコントロールが良くて、球種も豊富。なの
で安定感が、あります。先発タイプの好投手であることは、
間違いありません。
何故育成契約なのか?ただし少なくとも、ソフトバンクとの
育成契約よりもメリットがあるから、本人も納得したはずで
す。恐らく、支配下契約にすぐに切り替えることが、約束手
形になっているのでしょう。
小笠原とライデルがまだ出ると決まっていなくて、福谷と木
下のFAの動向も未知数ということで、枠がわからない状況。
ということで育成選手がかなり勿体ないくらいに膨らんでい
ます。ただし三浦瑞樹投手については、大いに期待して良い
と思います。
武田信玄に愛された重臣に、高坂昌信という武将がいます。
越後の宿敵・上杉謙信に備えるために信濃の海津城の城主を
任されたくらいだから、その信頼の度がわかるというもので
す。
そしてタイトルにある言葉は、この高坂昌信が遺したもので
す。彼は「志」と「分別」と「気」について、さらに掘り下
げて語っています。
「志には遠慮が必要であり、分別には工夫が必要であり、気
には才覚が必要である」
ということです。
ただしこの「遠慮」と「工夫」と「才覚」の3つの言葉は、
今と少々違う意味合いを持って語られているようです。
たとえば、水の増した川を渡ろうとした時、やみくもに渡ろ
うとすると流されてしまいます。どうすれば渡れるかを考え
ることが大事なのですが、私はそれこそが「工夫」だと思う
のですが高坂昌信はこれを「遠慮」と言っています。昔はそ
のような意味で「遠慮」という言葉を、使っていたのでしょ
う。
そしてそのためには、川に対する知識を持った人を捜すこと
が必要と昌信は言っているのですが、その「知識を持った人
を捜す」作業を彼は「工夫」と表現しています。
そして、すでにそういう能力を使おうとしている人間がいる
とすれば、先を越してその能力者に報酬を弾み、こっちに奪
うことが必要であると、言っています。そしてこの行為を、
「才覚」と昌信は言っています。まあ、駆け引きの能力であ
り、商才につながるので、「才覚」と言えなくはないでしょ
う。
このようにして、「志と遠慮」「分別と工夫」「気と才覚」
という3つのセットで、タイトルにある名言が誕生したので
す。