ザテレビジョンがおくるドラマアカデミー賞は、国内の地上波連続ドラマを読者、審査員、TV記者の投票によって部門別にNo.1を決定する特集です。

最優秀作品賞から、主演・助演男女優賞、ドラマソング賞までさまざまな観点からドラマを表彰します。

第91回ザテレビジョンドラマアカデミー賞助演女優賞 受賞インタビュー

石田ゆり子

たくさんの人の愛情に包まれた本当に幸せなドラマでした

最優秀助演女優賞、おめでとうございます。演じていていかがでしたか?
とても驚いています。素晴らしいスタッフの皆さま、キャストの皆さまの中に私の演じる“土屋百合”は生かされたと思います。本当に幸せな事です。ありがとうございます。
「みくりだけでなく、百合ちゃんもかわいくて、格好良くて、切なかった」「絶妙にリアルでチャーミングでちょっと面倒くさい百合ちゃんを好演してて、途中からみくり以上に応援してしまった」などの称賛を集めましたが、演じていていかがでしたか?
この物語のベースは、やはりコメディーだと思うのでポイントはテンポと表情かなぁと自分なりに考えました。野木亜紀子さんの脚本が本当に素晴らしくて、読めばすぐに百合ちゃんの動きなどが思い浮かんだのでありがたかったです。
みくりを溺愛するあまり、髪の毛をくしゃくしゃにするシーンは、当初、台本にそう書いてあったわけではなく、百合ちゃんの気持ちになったらきっとそうだろうなぁ、と思ってほとんど衝動的にそのように。こんな“めい”と“おば”の関係、すてきですよね。
百合ちゃんを演じていて、こだわった点はありますか
百合ちゃんは独身のキャリア・ウーマン。仕事に誇りを持っている、ということを踏まえて、衣装はすっきりとシンプルな働く大人の女に見えるように。スカーフやアクセサリーなど、小物で遊ぶ。色をどこかに使う、という感じでした。
ドラマ「逃げるは恥だが役に立つ」は、石田さん演じる百合ちゃんのほかにも、一人ひとりの個性的で魅力にあふれるキャラクターがいっぱいいましたね。
皆さん一人一人、チャーミングで、誰も悪い人が出て来ず、一人一人に愛情が注がれているのが本当に素晴らしいと思います。また、新垣結衣ちゃんと撮影中によく「このドラマは本当にたくさんの人の愛情に包まれている。ここに参加出来て幸せだよね」というようなことを話した記憶があります。
ドラマでは名言も多く、特に、百合ちゃんのせりふには視聴者の心を揺さぶるものがあったと思います。石田さんご本人として印象深いせりふを教えてください。
山ほどありますが、やはり「いま貴女が価値がないと切り捨てたものは、この先貴女が向かっていく未来でもあるのよ」というのは自分でも言いながら本当にその通りだなと胸に響きました。そして、その後に続く「私たちの周りには、たくさんの呪いがあるの。自分に呪いをかけないで。そんな恐ろしい呪いからはさっさと逃げてしまいなさい」という言葉。額に入れて壁にかけておきたいくらいです。
社会的大ヒットになりました“恋ダンス”は難しい振り付けでしたが、覚えるための秘策などはありましたか? そして、踊ってみていかがでしたか?
〝恋ダンス〟はMIKIKO先生が踊っているDVDを見せて頂き、その後各自練習したのですが、「こんな難しい動き、絶対出来ない!!!」と最初に思いました。でも、じっくりひもといて教わると難しいけど練習すれば踊れます!! とにかく笑顔で、その人らしく、楽しく踊るのが一番チャーミングです。フルで踊るとけっこう運動にもなりますよ。


いしだ・ゆりこ='69年10月3日生まれ、東京都出身。A型。映画やドラマ、舞台、CMなど出演作多数。映画「もののけ姫」('97年)でのサン役など、声優としての活動も
逃げるは恥だが役に立つ

逃げるは恥だが役に立つ

彼氏なし、大学院卒だけど内定ゼロ、求職中のみくり(新垣結衣)がひょんなことから会社員・津崎(星野源)と契約結婚をすることになる社会派ラブコメディー。津崎の家事代行として働いていたみくりだが、あるときその職を失いそうになる。困ったみくりは契約結婚を提案。津崎も効率的だとその提案を受け入れる。

第91回ザテレビジョンドラマアカデミー賞受賞インタビュー一覧

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