松下洸平「自分の平熱は36.5度です(笑)」<#リモラブ>インタビュー
SNSから始まる恋を描いた水曜ドラマ「#リモラブ ~普通の恋は邪道~」(毎週水曜夜10:00-11:00、日本テレビ系で放送)。波瑠演じる恋愛をサボってきた産業医・大桜美々が恋した相手の候補の一人、真面目な人事部社員・青林風一を演じるのが松下洸平。
「青林を演じるときに気をつけているのは、ピュアな青年に映ること。あとは気弱な部分があるんですが根はしっかりとしていて自分の世界を持っているので、そのブレないところをきちんと出していきたいと思いました。ちなみに彼は岩手県出身。これは台本に書かれていたわけではないのですが、撮影前に監督と話し合って決まりました。これまでの作品も必ず、その人物がどこで生まれてどのような環境で育ったのかを僕の中で決めるようにしているんです。バックボーンをしっかり作ることで、よりその人物をリアルにすることができるんだと思います」
キャラクターの設定や会話が魅力的な本作。脚本は、松下を一躍時の人にした連続テレビ小説「スカーレット」(2019年-2020年NHK総合ほか)の水橋文美江。
「水橋さんの脚本は生きた言葉が詰まっていると思うんです。掛け合いなんて本当にリアリティがあって生々しい。すごく魅力的です。中でも、上司の朝鳴を演じる及川光博さんと五文字を演じる間宮祥太朗くんとのやりとりがテンポも含めてとにかく面白い。僕の想像していた以上でした! ただそこで感じたのは、2人の存在感がとても大きいので、何の変哲もない青林の個性をどうやって発揮させることができるかということ。後半になるにつれて2人にない青林らしさを出していきたいです」
青林の素朴で優しい雰囲気は松下と似ているように映るが…。
「僕もマイウエイなところがあるので少し似ていますが、彼ほどピュアじゃないですよ。ピュア過ぎてなんでこんなに不器用なんだと思うことがありますから(笑)。ただその嘘をつかない姿は学びたいところ。これは本作に限ったことではないですが、役から学ぶことはたくさんあります。自分ではない人の人生を歩むことで、自分はどうなんだ?と改めて考えたり、なんでこんな行動をとってしまうのかと客観的にその人物を見つめたりして…。そういうことをする事でより人を理解することができるんじゃないかなと思います。ドラマは長期間自分の役に寄り添うため、その過程で少なからず影響を受けて自分が変わっていきます。3カ月後、どんな自分になっているかすごく楽しみです」