第1話あらすじ
下町情緒漂う都会の一角、すずらん町。碧(菅野美穂)は、シングルマザーとして娘を育てつつ連載を抱える小説家。
“恋愛小説の女王”としてかつて一世を風靡した碧だが、目下の心配事は大学生の娘・空(浜辺美波)に浮いた話がまるでないこと。空は、筋金入りの二次元オタクとして三次元の恋とは無縁の生活を送っている。
そんなある日、続編を見込んだ碧の渾身の初ミステリー「アンビリカルコード」が大コケしたことで、碧は編集長・小西(有田哲平)から連載の打ち切りを告げられる。
沈む中、新しく担当についた雰囲気イケメンの編集者・漱石(川上洋平)から次回作にと久々の恋愛小説を発注される碧。しかし、華やかな表の顔とは裏腹に、恋愛から遠ざかっている自分に自信をなくしていた。
その頃、地元商店街の老舗鯛焼き店・おだやでアルバイトをする空の方は、4代目店主で碧の幼なじみ・ゴンちゃん(沢村一樹)に、いくつになっても危なっかしい母の心配を漏らしていた。訳あって碧と同じ独身、幼い時からの腐れ縁のゴンちゃんは先代の俊一郎(中村雅俊)と共に頼れるご近所さん。友達のような相棒のような、仲良し母娘の碧と空を温かく見守ってきた。
そんな中、水無瀬家を揺るがす心ときめく“運命的出会い”が碧と空に訪れようとしていた。さらに空は、大学きっての“陽キャ”モテ男で、同じゼミの光(岡田健史)の一言についカッとなり、ある事件を起こしてしまう。