<監察医 朝顔>後半戦へ突入! 上野樹里“朝顔”ら万木家の“愛おしい日々”をプレーバック
法医学教室に“新しい風”、そして…
法医学教室にも変化が訪れた。雑誌の読者モデルとして人気の女子大生の連続刺殺事件が発生し、犯行を疑われていた交際相手の男性が自殺。法医学教室でアルバイトをしている牛島翔真(望月歩)が遺体の写真を撮り、その友人たちがSNSにアップするとたちまち拡散されていった。
「そんなに悪いことしましたか? みんなが知りたいことを伝えただけ」と開き直る牛島に、朝顔は「その男性は犯人ではないと思う」と再解剖の結果を踏まえて伝え、法医学者は憶測や情に流されてはいけないと諭した。涙を流しながら「私たちは死と向き合うからこそ、生きることの尊さを深く知っていなければいけない」と。
そのやりとりを聞いていた主任教授の夏目はあることを決断した。「失敗を悔いるのであれば、失敗から学んで、死者から託された命を生きてください。未来を自分の手で変えていってください」と、牛島に今後も法医の道に進むよう勧め、「私、辞任いたします。新たな冒険の旅に出ます」と、自分で決めた“さよなら”の気持ちを法医チーム全員に直接伝えた。
これからの後半戦、法医学教室に夏目はいなくなってしまうが、朝顔を中心により結束力の高まったチームで難事件の真相を究明してくれそうだ。
第9話で気になったことがもう一つ。それは電話で朝顔と話していた平が切る間際に「じゃあな、里子。朝顔によろしく」と言ったこと。つぐみと散歩に出掛けていた時に道を忘れて間違えたシーンもあったことから、平に“異変”が感じられた。朝顔たちと離れて暮らし始めた状況なので非常に気掛かりだ。
私生活でも仕事場でも朝顔の周りにさまざまな変化が訪れた前半。いろんな変化や出来事を経験したからこそ、物語のテーマである“命の大切さ”と“家族の絆”をより実感することができたのではないだろうか。
さて、18日から始まる後半戦。第10話は、ビルの屋上から転落した清掃員の遺体が運ばれてくるが、単なる転落事故ではなく、自ら安全ベルトを外したという目撃情報があり、自殺の可能性も。朝顔のサポートで安岡が執刀を担当するが、解剖の結果、遺体の男性にはある秘められた謎があることが分かった。
他に、興雲大学の構内で移動販売をしているパン屋「ホワイトベーカリー」のアルバイト・北村愛菜(矢作穂香)が新キャラとして登場する。
検査技師の高橋が思いを寄せるが、愛菜も少なからず好意を持っている様子。どのようにストーリーに絡んでくるのか、後半戦のキーパーソンの一人として注目してもらいたい。
また、後半戦へ向けて「監察医 朝顔」の金城綾香プロデューサーよりコメントが届いた。
金城綾香プロデューサーコメント
第1シーズンで、岩手の地を訪れることができるようになった朝顔が、父の平、夫の桑原、娘のつぐみと共に健やかに生活しながら、さまざまなご遺体に向き合う姿を前半では描きました。
母の死を乗り越えた朝顔だからこそ、法医として成長した言葉をご遺族に伝えることができるようになりました。
今、平は東北へ移住し、桑原は長野へ異動(交換教養として)してしまいました。つぐみと2人きりで生活することになった朝顔に、法医として、母としてさまざまな事件が降りかかります。
苦しくなるような事件でも、朝顔は前向きに丁寧に一つ一つの事象と向き合っていく姿勢は変わりません。どうか、朝顔を応援するような気持ちで2021年もご覧いただけますと幸いです。
朝顔たち万木家は、どんなことがあってもお互いを思いやり、温かい愛情に包まれています。ぜひ見守ってください。
◆文=田中隆信