沢口靖子、小柴陸、生瀬勝久による家族の物語!「一富士茄子牛焦げルギー」開幕
沢口靖子、小柴陸(関西ジャニーズJr.)、生瀬勝久によるリーディングアクト「一富士茄子牛焦げルギー」が1月30日、初日を迎えた。
「一富士茄子牛焦げルギー」は、画家で絵本作家のたなかしんが2019年に新聞連載小説として執筆し、第53回日本児童文学者協会新人賞を受賞した名作で、演出家・河原雅彦が「リーディングアクト」として舞台化。
「朗読と演劇の中間」ともいえるリーディングアクトでは、キャストが台本を読む「声」から想像で作品世界を膨らませる楽しさ、キャストが互いに視線や言葉を交わし、シーンが目の前に現れる生の演劇のぜいたくさの両方を体感することができる。
さらに今回、たなかしんが舞台のために描き下ろしたイラストが随所に映像として登場。シンガーソングライターの瓜生明希葉の情感豊かな音楽も加わり、「朗読」「絵」「音楽」が三位一体となった、目と耳、そして心で体感する家族の物語となっている。
「おとん」と「僕」、父子2人の年始の朝。餅を焼きながら聞いていた、おとんの夢の話は奇想天外な内容だった。夢の中に出てきた「富士山」に、「夢をかなえてあげる」と言われたらしく、おとんはとっさに「餅が焦げないようにしてほしい」とお願いしたそうだ。そんな馬鹿げた話をしていたところ、オーブンの中の餅は一向に焦げていなかった。
「おかん」役は沢口、「僕」役は小柴、「おとん」役は生瀬。関西出身の3人が、関西弁で丁々発止のセリフのやりとりを繰り広げ、ときには「語り部」や「僕の親友」といった他の役も演じながら、「焦げルギー」のリアルで切なく、奇想天外な世界を紡いでいく。
沢口は、朗らかで家族を大きな愛で包む「おかん」を、唯一無二の美しさと個性を持つ声で生き生きと表現。「僕」を演じる小柴は、ジャニーズ公演以外で初めての単独外部出演となるが、瑞々しい感性といちずな表現力で、おとんやおかん、日々起こるさまざまな出来事を真っすぐに受け止める優しい「僕」を好演。
そして、ひょうひょうとした空気の中に、息子に向ける愛情深い目線が印象を残し、物語を引っ張っていく、生瀬演じる「おとん」。3人のトライアングルが絶妙に響き合い、互いを思う“家族”を体現している。
大阪公演:1月30日、31日(日)サンケイホールブリーゼ
東京公演:2月9日(火)~11日(木)東京芸術劇場シアターイースト
原作:たなかしん 演出:河原雅彦
脚本:野上絹代 音楽:瓜生明希葉
出演:沢口靖子、小柴陸(関西ジャニーズJr.)、生瀬勝久