ディーン・フジオカが初じゃない!大河&朝ドラ“同一人物”演じた前例 脚本は「青天を衝け」と同じ大森美香
「あさが来た」の土方歳三(山本耕史)は「新選組!」と口調も近づけた
「あさが来た」では、山本が「新選組!」の脚本家の三谷幸喜らしさにできるだけ近づけたいと要望して語尾などを工夫するという凝りようだった。
当時、筆者は「あさが来た」プロデューサー・佐野元彦氏に取材し、このような回答をもらった。
「実際、変更を加えたのは、主に語尾や副詞なんです。リハーサルをしているときに、山本さんが、できるだけ当時の『新選組!』に台詞を近づけたいと希望されたので、大森美香さんの作家性を損なうことのない程度の変更を行いました。
例えば『幕府再興のためじゃ』を『幕府再興のためだ』に、『むろん返す』を『金は返す』に変更しています。山本さんが言うに、三谷さんの書いた土方は『~~じゃ』とか『むろん』など固い言葉を使わないということだったんです。
やはり、1年近く土方を演じてきた方ですから、一番、役をわかっています。実際、語尾を変えただけで、僕自身も『おお、土方だ!』と思いました」
(※ヤフー・ニュース個人2015/11/3配信『朝ドラ「あさが来た」に大河ドラマ「新選組!」のテイストが持ち込まれたわけをプロデューサーに直撃した』より)
「青天を衝け」は「あさが来た」と同じ大森美香が脚本を手掛けている。大森がつくりあげた五代友厚のイメージそのままの五代友厚が、同じ俳優ディーン・フジオカによって再び登場するのか。
それとも、「青天を衝け」では土方歳三を町田啓太が演じることで、新たな土方像が生まれることと合わせて、五代像も新しくなるのか。
いずれにしても大河と朝ドラをまたにかけた“大森美香ユニヴァース”として楽しめそうだ。「あさが来た」の主人公のあさのモデルだった女性実業家・広岡浅子もちょっとだけ出たりしないかな、なんて期待してみたりして。