成田凌の“衝撃キス”も!佐藤健、山崎賢人…朝ドラ“キスシーン”の立役者たち
“朝ドラ”こと連続テレビ小説「おちょやん」(毎週月~土曜朝8:00-8:15ほか、NHK総合ほか※土曜は一週間の振り返り)第12週「たったひとりの弟なんや」は、千代(杉咲花)が生き別れになった弟・ヨシヲ(倉悠貴)と感動の再会を果たした。彼は、舞台上で芝居のうえとはいえ千代に接吻した一平(成田凌)を、「ようも姉やんを傷物にしてくれたな」と殴りつける。朝ドラで描かれたキスシーンの数々をフリーライターでドラマ・映画などエンタメ作品に関する記事を多数執筆する木俣冬が解説する。(以下、一部ネタバレが含まれます)
千代、はじめての接吻
「おちょやん」第12週では千代と一平がキス。
一平の手掛ける芝居のクライマックス、一平がアドリブでいきなりキスをしてきて、千代は目を丸くする。舞台をおりてからも「はじめてのせっぷん」を消化しきれない千代の言動が初々しかった。
ネットでは、日本ではじめてキスシーンがあった映画が終戦の翌年、昭和21年(1946年)の公開であったことから、昭和4年(1929年)に、舞台とはいえキスシーンは考えられないのではないかなどと物議を醸していた。だからこそ、「破廉恥」と警察に取り締まられたのであろう。
「破廉恥」だからか、朝ドラでは、戦前戦後を舞台にした作品ではキスシーンをあまり見かけない。キスシーンが堂々と描かれる作品は現代を舞台にしたものが多い。昨今は、恋愛ドラマのようなドキドキのシチュエーションで盛り上げるエピソードも意識的に取り入れられているような印象すらある。