“代理母”役・堀田真由の演技は「想像をはるかに超えていた」脚本家デビューの的場友見さんが印象を明かす
「ベストマッチのキャスティングだと思います」
――「サロガシー」を書こうと思ったきっかけは?
ゲイの友人と世間話をしていた時に、海外だとサロガシーという形で、代理で子供を産んでもらうことができると知ったことがきっかけです。一方で、ストレートの友人と話している時に、「セクシャルマイノリティーの人はかわいそう」とか、「つらい思いをしている」という決めつけのようなことを聞いて、ストレートなら幸せという区切り方に疑問を抱きました。最初は、その固定概念を崩すというか、違う視点を持っていただくきっかけになるようなものを書きたいと思って書き始めました。
――特にこだわったシーンは?
ゲイのカップルを特殊に見られるのは嫌だなと思ったんです。ゲイのカップルが出ているだけで“LGBTもの”とか“BLもの”みたいな見え方はしてほしくなかったので、男女のカップルと変わりないように、やりとりを書くよう気をつけました。
――キャスティングについてはいかがですか?
環役は複雑で演じるのが難しいだろうなと思っていたのですが、誰かをイメージして書いたわけではなかったので、(堀田さんが演じると)聞いた時は全く想像がつきませんでした。でも、実際に撮影現場を見せていただいたら、想像をはるかに超えて、完全に環だったんですよ。ベストマッチのキャスティングだと思います。他の家族も、皆さんイメージ以上でうれしかったです。
――堀田さんのどういうところが“完全に環”だと感じたのですか?
環は一言ではとても表せないキャラクターで、何か内に深いものを抱えているけれども、それがネガティブなものではなくて、人としての魅力につながっているというイメージでした。どう表現するのだろうと思っていた時に堀田さんの演技を見て、お母さんとのやりとりで言い返すところとか、ちょっとバカにして笑うところとか、全てが嫌みじゃなく魅力で、「この人はちゃんとした思いがあって、こういう態度を取っているんだな」と感じられました。
――出演者の方々とはお話されましたか?
堀田さんは、台本を読んで「他の人にこの役はやってほしくなくて、絶対自分がやりたいと思った」という風に言っていただけたので、すごくうれしかったです。細田(善彦)さんと猪塚(健太)さんはペアリングをずっとつけたままで、本物のカップルのように見えて、すごくいい空気だなと思いました。
――撮影現場のセットなどは、ご自身の想像と比べていかがでしたか?
江島家のおうちでの撮影に立ち会わせていただいたのですが、自分の頭の中をトレースしたように、ギャップもなくそのまま再現していただけて感動しました。
3月24日(水)夜0:55-1:55
フジテレビにて放送
【公式HP】https://www.fujitv.co.jp/young/
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