酒井若菜「抱え続けていたりする感情を共有できる作品」原発事故から10年、異なる選択をした姉妹を描く
3月13日にラジオドラマ「はるかぜ、氷をとく」(夜10:00-10:50、NHK-FM)が放送される。同作は、原発事故から10年、“あの日”を境に変わってしまった世界で異なる選択をしながら、その世界をともに生きようとする、2人の母親と2人の子どもの姿を描く。福島から非難した姉の祐実を新山千春、福島に残る選択をした妹の麻子役を酒井若菜が演じる他、脚本を連続テレビ小説「カーネーション」(2011年)などを手掛けた渡辺あや、音楽を映画「モテキ」(2011年)などを手掛けた作曲家の岩崎太整が担当する。
福島に残る選択をした妹の麻子役を演じた酒井は「どう表現すべきかわからない、けれど誰もが心に抱えたことがあったり、抱え続けていたりする感情を共有できる作品です。『私があの時感じていたの、これなの』『私があの時間違っちゃったの、これなの』。そんな風に、大切な人と一緒に聴いてもらえたらと思います」とコメントを寄せた。
また、麻子の娘・こなみを演じた中村天海は、今作が演技初挑戦。オーデションで選ばれた中村は「今回、このようなチャレンジの場をいただけて、とても驚くとともに喜びを感じています。脚本を読めば読 むほど、『こなみ』という女の子と自分との距離が近づいていったように感じました。自分なりの演技で、 少しでも多くの方が福島に思いを馳せるきっかけとなる作品にできたらと思います」と語った。
3月13日(土)夜10:00-10:50
NHK-FMにて放送