――インパクトが強かったという“ワンシチュエーション2人芝居”の手応えは。
反省点もあります。密室だからこその臨場感や緊張感がありましたし、スピード感がある会話劇を運転しながら演じなければならなかったので、もうちょっとリラックスしてできたら良かったな、と思いました。
――今回、シチュエーションがタクシーの中ということですが、タクシーに関して印象的なエピソードを教えてください。
写真集(「pegasus 01」)の撮影で台湾に行った時に、タクシーの中でも撮ったんですけど、運転手の方が協力的で、カメラマンさんが何台もカメラを持ってるのを見て「こっちに置きなさい」とか、「こっちから撮った方がいいんじゃないか」とか、すごく友好的に手伝ってくださったのが印象に残っています。
――次に門脇さんと共演する機会があったら、どんな作品がいいですか?
今、思い付いたのは殺人犯と刑事! 追いながら、追われながら、友情が生まれそうなストーリーだったら面白いかなって。「THE LIMIT」の印象だと、麦さんが刑事で私が犯人って感じなので、あえて逆にしてみて、麦さんが犯人、私が刑事というのも面白いんじゃないかと思います。
――今も新型コロナウイルスの影響がいろんなところに及んでいますが、ステイホーム期間で何か新しく始めたことはありますか?
散歩を始めました(笑)。仕事が再開した時に体力が落ちてないようにしたいなと思って、ランニングを習慣にしていた父に付いて行ったりもしました。
――そういう期間がありながらも、2020年は連続テレビ小説「エール」(NHK総合ほか)や「この恋あたためますか」(TBS系)をはじめ、いろんな話題作に出演されていました。
長い期間、同じスタッフさんや同じ役者さんとご一緒するという経験は去年がほとんど初めてだったので、そこでたくさん吸収しては出し、吸収しては出しの繰り返しでした。
それまでは自分の頭の中で想像している演技と実際の演技に違いがあって、「あれ?ここはもっと感情が出てると思ってた」とか「もっと感情を持っていたはずなのに画面越しだとそれが全く見えなくて、何を考えているのか分からない」っていうことをよく感じていました。
いろんな撮影を経験したことで、少しずつ想像と実際の演技の差が徐々になくなってきたかなって思います。
――最後に読者へのメッセージをお願いします。
はい。「THE LIMIT」では新しいことに挑戦した作品になりました。1話約30分なので、移動中などでも見ていただけるんじゃないかなと思います。
女優としては、もっと深い部分でいろんな人を感動させられるようになりたいです。日本に限らず、いろんな国の作品にも出られるようになりたいと思っていますので、努力して技術を磨いていきたいです。これからもよろしくお願いします!
◆取材・文・撮影=田中隆信
この記事はWEBザテレビジョン編集部が制作しています。
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