松山ケンイチ、「勝ち負けだけで人生の幸不幸って決まらないと思います」映画<BLUE/ブルー>
4月9日(金)公開の松山ケンイチ主演映画「BLUE/ブルー」の新たな写真が公開された。今回の新カットでは、松山が演じるボクサー瓜田の試合シーンを初解禁。対戦相手のパンチを受け、リングの上で派手に倒れこむ瞬間が鮮烈に切り取られている。
今作で初めてボクサー役に挑戦した松山だが、演じたのはどれだけ情熱があっても、誰より努力しても負け続きのトレーナー兼選手。ジムの後輩たちにも「基本は出来ていても弱い」「(挑戦者を象徴する)“ブルーコーナー”がお似合いだ」と軽んじられている。それでも、昼間はトレーナーとして後輩やダイエット目的でやってくる女性たちに丁寧に指導をし、夜は自身の練習に励むひたむきで誠実な人柄だ。
瓜田の人柄について、松山は「瓜田は自分の培ってきたもの全てを他人に何の躊躇もなく差し出すことが出来る人です。もちろん後輩の小川(東出昌大)や他のボクサーに対して妬みや嫉妬といった気持ちがないわけではない。それでも、周りの人を優しく支えることが出来ます。負け続けているからこそ得られるものもあるし、勝ち負けだけで人生の幸不幸って決まらないと思います。負けっぱなしの瓜田を見て感じること、気づくことがあるはずです」とキャラクターの魅力を語った。
また、今作で瓜田という役柄と向き合うにあたって、「小川や楢崎(柄本時生)たちを受け止めて、何かを渡していくのが瓜田という人物。劇中で瓜田が小川や楢崎をサポートしているのと同じで、東出くんや時生くんを支えればいいんだと思いました。だから、2人とはできるだけ長い時間を過ごして、ちゃんとミットで受け止められるようにと現場では意識していました」と共演者との関わり方においても共通点を見出していた。
松山が語るように、本作では言葉を超えた瓜田・小川・楢崎3人の熱い関係も見どころの一つとなっている。
あらすじ
誰よりもボクシングを愛する瓜田は、どれだけ努力しても負け続き。一方、ライバルで後輩の小川は抜群の才能とセンスで日本チャンピオン目前、瓜田の幼馴染の千佳(木村文乃)とも結婚を控えていた。千佳は瓜田にとって初恋の人であり、この世界へ導いてくれた人。
強さも、恋も、瓜田が欲しい物は全部小川に奪われた。それでも瓜田はひたむきに努力し夢へ挑戦し続ける。しかし、ある出来事をきっかけに、瓜田は抱え続けてきた想いを二人の前で吐き出し、彼らの関係が変わり始める。