菅田将暉が3月29日、都内で開催された映画「キネマの神様」(8月6日[金]公開)完成報告会見に、永野芽郁、野田洋次郎、寺島しのぶ、小林稔侍、宮本信子、山田洋次監督と共に登壇した。
松竹映画100周年を記念した同作は、原田マハの小説を「男はつらいよ」や「家族はつらいよ」などの名匠・山田監督が映画化した心温まる家族ドラマ。妻や家族に見放されたギャンブル好きのダメ親父・ゴウ。だが、若き日の彼は、名監督やスター俳優に囲まれながら夢を追い求め、青春を駆け抜けていて…。故・志村けんさんの遺志を継ぐ沢田研二が年を経たゴウ、菅田が若き日のゴウを演じる。
同映画は、2020年3月1日のクランクイン以降、W主演予定だった志村さんの突然の逝去、緊急事態宣言による撮影の長期中断、2度の公開延期と次々と困難が降りかかったが、ついに完成し、8月6日に公開を迎える。
山田監督は「衣装合わせも済まして、第1回の本読みまでした後に、主役が亡くなることは体験したことがなくて。混乱しましたし、その時のことを今でも思い出します」と言葉を詰まらせながら振り返り、「いろんないきさつがあり、いろんな考え方をして、沢田研二さんが代わりをしてくれて。不安もあったけど、新たな別な魅力のあるお父さんを沢田さんが演じてくれた。大事件があった映画で、僕の長い人生でも初めてだなとしみじみと思います」とコメント。
菅田は同じゴウ役の沢田の演技について「僕(の演じるゴウ)よりたくさん動き回っていてパワフル。撮影現場も一度見学させていただいたんですけど、その時からすごくチャーミングで。ダメなんだけど色気があって、人が周りに集まってきちゃう、すごく魅力的なゴウだなと思いました」と爽やかな笑み。
8月6日(金)全国ロードショー
<スタッフ>
監督:山田洋次 脚本:山田洋次、朝原雄三
原作:原田マハ「キネマの神様」(文春文庫)
配給 :松竹
<キャスト>
沢田研二、菅田将暉、永野芽郁、野田洋次郎、
北川景子、寺島しのぶ、小林稔侍、宮本信子
【HP】movies.shochiku.co.jp/kinema-kamisama/