<おちょやん>杉咲花“千代”涙の暗唱に「圧巻」「鳥肌立った」の声 『人形の家』にも注目集まる
杉咲花がヒロインを務める連続テレビ小説「おちょやん」(毎週月~土曜朝8:00-8:15ほか、NHK総合ほか※土曜は一週間の振り返り)。4月8日放送の第89回では、終戦を迎えた千代(杉咲)たちの様子が描かれた。千代が“原点”である戯曲「人形の家」のセリフを暗唱するシーンに注目が集まった。(以下、ネタバレがあります)
「私には神聖な義務がほかにあります」
第18週「うちの原点だす」(第86~90回/4月5日~9日)では、昭和20年の大阪の様子が描かれている。8月15日、戦争が終わった。
家族を亡くしたみつえ(東野絢香)や一福(歳内王太)の悲しみは深い。その悲しみに寄り添いながらも、千代の胸の内にはこれまで抑え込んできた衝動が湧き上がっていた。
「私はただ、しようと思うことは是非しなくちゃならないと思っているばかりです」とつぶやくように暗唱し始めた千代。それは、千代が幼い頃、芝居に興味を抱くきっかけになった戯曲「人形の家」の一節だった。高城百合子(井川遥)が演じ、それに感銘を受けた千代が一平にフリガナをふってもらい、分厚い台本を暗記するほど読み込んだ作品だ。
「私には神聖な義務がほかにあります」「私自身に対する義務ですよ!」
「これから(社会というものを)一生懸命わかろうと思います。社会と、私と、どちらが正しいのか、決めなくてはなりませんから」
涙を流しながら、空に向かって力強く暗唱した千代。一平に「懐かしいな」と声をかけられると、「うちの原点だす」と力強く応えた。