武藤「仲里依紗さんはキーポイントですね!(笑)」
――優愛(仲里依紗)と漣のシーンがすごく印象的でした。分かれ際から恋が始まっていましたよね?
田村:お!分かった?(笑)。ウイスキーコークを飲んだ瞬間から優愛と漣が打ち解け、そのあとの分かれのシーンできゅんとしないと始まらないんです。第2話見てもらえればもっといいシーンが出てきます!!
武藤:仲さんは「こうきたか」というアプローチできたのですごかったです。
田村:お金持ちの設定なので、お嬢さまをやってもらっているはずなのに、どこかひねくれているんです。ひねくれているから、親のいうことを聞いたり、仕事をしないでいるというお嬢さまらしさを出しながら、ちょっと斜に構えて人を信用しない感じを仲さんは自然に出してくれる。普通は指示しても出ないんですけど、彼女は言わなくてもお嬢さまという雰囲気を出してくれます。
武藤:仲里依紗さんはキーポイントですね!(笑)。
田村:第1話の玉木さんとのシーンは「30過ぎてるけどいいのかな」と照れながらやっていました(笑)。今後は優愛のポジションも変わっていくのでそこも見てほしいです!
――優愛だけが振り向いて漣は振り向きませんでしたが、意図があるのでしょうか?
田村:漣は背中で語る男なんです。武藤さんと一番、最初に話した時も漣は背中で語りたいとおっしゃっていたので、演出する際もそこを踏まえて撮影に挑んでいます。漣の背中には意味がたくさんあるので伝わるといいなと思います。
武藤:台本のト書きにも「おぞましい背中で」とか結構書いちゃいます。書くのはただなので(笑)。
田村:「おぞましい背中ってなんだよ!」となりますが(笑)。あとは作品のテーマである「悪魔」を使ったト書きも多いです! 普通は台本の柱には場所を書くことが多いのですが、今回の台本の柱には「THE ROLLING STONESの曲が流れる中」とあって、「僕と武藤さんは(気が)合うな」と思いました。いい作家さんというのは演出の気分を上げてくれると言いますか、「あ!」という発見や刺激をくれるんです。武藤さんと一緒にやれる面白さをかみ締めました。
プロデューサー:武藤さんは最初のト書きにこだわりがあるんですよね?
武藤:そうなんです。柱というものは、場所を書く物なんですが、第1話の柱には絶対に場所を書かないというこだわりがあります。作品を象徴する一言を書いて、2行目とかに場所を書いて「実はここにいます!」というのを書くと決めています。この物語はこういうものですという共通認識がしたいので、そうしています。
――第2話に向けた視聴者の方にメッセージお願いいたします。
武藤:第1話で漣の悪い部分が出てきましたけど、それが第2話で早くも露呈していきます。漣がどのように事件を動かしているのかが分かるシーンがあり、第1話と対になっています。裏に仕込んでいたことが明らかになり、第1話とはまた違った見方で見れると思います。その漣と対峙(たいじ)する爽が見どころになっています。楽しんでご覧ください!
田村:1話完結としての物語としても楽しめつつ、第1話と対になっていることで前後編としても楽しめます。第2話まで見たら、世界観が見えてくると思います。第2話はマストで見ていただけるとうれしいです!
毎週木曜夜9:00-9:54
テレビ朝日系にて放送
【スタッフ】
(脚本)武藤将吾
(エグゼクティブプロデューサー)内山 聖子(テレビ朝日)
(プロデューサー)中川 慎子(テレビ朝日)、中沢晋(オフィスクレッシェンド)
(演出)田村直己(テレビ朝日)、星野 和成、片山修(テレビ朝日)
(制作協力)オフィスクレッシェンド
(制作著作)テレビ朝日
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