杉咲花がヒロイン・千代を演じている連続テレビ小説「おちょやん」(毎週月~土曜朝8:00-8:15ほか、NHK総合ほか※土曜は一週間の振り返り)。4月23日放送の第100回で、悲しみに耐えきれなくなった千代は…。衝撃の展開に、視聴者からも悲痛の声が上がっている。(以下、ネタバレがあります)
追い打ちをかける、過酷な現実
一平(成田凌)と灯子(小西はる)をめぐり、鶴亀新喜劇を揺るがす問題が巻き起こった第20週「何でうちやあれへんの?」(第96~100回/4月19~23日)。2人の不貞は許せなくても、生まれてくる子どもに罪はない。千代は一平と離縁し、ふたたび“竹井千代”として歩き出した。
劇団では、記念興行の「お家はんと直どん」を上演するというタイミング。かつて恋人同士だったお家はん(千代)と直どん(一平)が偶然再会し、焼けぼっくいに火がつく…という展開を描く喜劇だ。
舞台上、一平扮する直どんと心を通わせる演技をしなければならない。なんとか気丈に公演をこなしていた千代だったが、千秋楽当日の朝に灯子に会ったことで、堪えていたものがあふれ出してしまった。
許してもらえるとは思っていないけれど、子どもに祝福されて生まれてきたんだと言ってやりたいから、謝ります――。そう頭を下げる灯子を目の当たりにした後での千秋楽公演の舞台上。直どんと向き合った時、脳裏に一平との思い出があふれ出し、千代は演技ができなくなってしまった。千代役の杉咲はこの場面について、番組公式サイトのインタビューで「千代は灯子と直接話をしたことで、一平が本当に他人になってしまったことに気付かされてしまって…」と振り返る。
女優として、舞台を務めあげられなかった後悔、悔しさ、自分への怒りにも苛まれただろう。その日、千代は道頓堀からいなくなった。