武田梨奈&濱正悟の“妄想”エピソード
――この作品は「妄想系ラブストーリー」ということですが、お二人は何か妄想することはありますか?
武田:昔からのくせなんですが、バスに乗ったときとか、もしあそこに座っている男性が急に武器を出して襲いかかってきたら…。
濱:あ! 分かる! あります。
武田:分かる? そういう妄想はすごくします。
濱:めちゃくちゃ分かります!
――それって武田さんの場合は…。
武田:どうやって(その男性を)倒すか。
――ですよね(笑)。
濱:お~、そういうことか…。
武田:あ、違う?(笑)
濱:僕は逆に、自分が急にここで発狂したらどうなるかって。「うわぁ!」って言ったらみんなどんな反応をするだろうとか。破壊衝動じゃないですけど、「どうなるんだろう?」みたいな。そういう妄想はあります(笑)。
――武田さんの妄想はどのように?
武田:まずは戦わずに一旦逃げる(ことを考えます)。でも、(バスは)密室だから…とりあえず武器をどうにかしなければと思うので、近くに座っている方の杖を使って戦うとか、そういうことばかり考えています。
濱:へぇ~。でも職業柄、「自分が加害者になったら、いろんなことが…」とか考えません?
武田:現実を考えたらそうですし、実際とはまた違うと思います。でも、そういう妄想はしちゃいます(笑)。春子は「(街中で)角を曲がったら男性とぶつかって恋に落ちる」というかわいい妄想をしているんですけど、(私は)なかなかそういう妄想はないですね。
――では、最後に作品の見どころと読者へメッセージをお願いします。
武田:この作品は春子の成長みたいなことが描かれてはいるんですが、春子の成長によって、ナポレオンの心境の変化だったり、岩田さんや親友のいっちゃん(伊原ゆか)、ライバルというか同僚の(西園寺)里穂ちゃんも春子が変わったことで刺激を受けたりしていきます。人の成長って周りの人へ伝染していくんだなというのを感じました。
この映画も、見た方の何か一つでも後押しできるような作品になったらうれしいなと思いながら撮影していたので、それが女性だけではなく、男性の方にも響いてくれたらうれしいです。
濱:「ナポレオンと私」というタイトルで、この「私」に自分を重ねる人もいれば、春子じゃなくて他のキャラクターでもいいですが、自分を重ねながら見たり、周りにこういう人がいるかもしれないと思ったり、そういう共感性があると思います。
そこを楽しみつつ、春子の成長過程でいろんなキャラクターとの絡みを楽しんで見ていただけたら、いい82分になると思うので、深く考えず、エンタメを楽しみに劇場に来ていただけたらうれしいなと思います。
7月2日(金)から池袋HUMAXシネマズほか全国公開
出演:武田梨奈、濱正悟、綾乃彩、岡林佑香、永吉明日香、白鳥紗良、米村真理、金子祐史、笈川健太、村田唯、輝海、荒井レイラ、染谷俊之
監督:頃安祐良
脚本:鈴木規子
主題歌:「realizer」浦島坂田船
配給:ENBUゼミナール
公式サイト:https://napowata.com/
(C)CYBIRD
■インタビュークレジット
武田梨奈(ヘアメーク:寺下舞、スタイリスト:トリイクニコ)
濱正悟(ヘアメーク:佐々木麻里子、スタイリスト:徳永貴士)
エスピーオー
秀麗出版
発売日: 2019/09/13