古代は土方さんに助けられた
――まずは「「宇宙戦艦ヤマト」という時代 西暦2202年の選択」をご覧になった感想からお聞かせください。
印象的だったのは、真田さんがインタビューに応える形で物語が進むことです。ともに過酷な航海をした古代進として、とても心に来るものがありました。
真田さんはなかなか自分を語らない人ですから、僕自身、「真田志郎という人は、本当はどんな人なんだろう?」と、思いながら旅をしていた気がします。その真田さんが、古代進や、その兄の守、自分のことを語ってくれるのがすごくうれしかったんです。あんなに論理的な人が、論理を超えるのはやはり古代のような情熱だと考えていることに、グッと来てしまいました。
「宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち」(以下、「2202」)最終話の真田さんの演説を聞いたときも、これまで古代という人間をずっと見てきてくれたこと、そして普段は見せないけれど、あのように人々を動かす情熱が胸にある人なんだなということが分かって、すごく心を打たれたんです。
――「宇宙戦艦ヤマト2199」(以下、「2199」)から「2202」に至るまで、古代の演じ方に変化はありましたか?
僕の中では変化はなくて、あくまで地続きでしたね。「2199」の頃から思い悩んでいたし、なにかと下を向く癖があるんですよ。行動の人なんですが、内省的な人間でもあるんです。横を向けば仲間がいるのに、彼は下を向いて、自分だけでなんとかしようと考えるんですね。
本当は、「2199」のときには周りの仲間のことにも気付けていたと思うんです。でも沖田艦長が逝ってしまったあと「2202」の古代は、またちょっと内省的になってますよね。その彼にもう一度上を向かせてくれたのが土方さんだったと思います。古代は土方さんに助けられた。「2202」では、ずっと土方さんの背中を追い続けていたように思います。