賀来「僕と音羽は全く違うタイプです」
アツい意志を持つ喜多見と、冷静に現場を見ている音羽。対照的な2人の化学反応も見どころの一つ。
鈴木:喜多見は当て書きをしていただいているので、かなり僕に近いイメージ。僕が理想とする男性像です。
賀来:逆に音羽は僕と全く違うタイプ。官僚として日本の医療を改革する考えがありながら、喜多見のように医師として現場に立つことで、目の前の命を救うことに一生懸命なやり方もある意味正しいと分かっている。どちらも日本の医療に対して真剣に考えているからこその行動で。自分が選んだ道なんですがすごく苦しい役。どちらも正論に見える作りにしたいです。
鈴木:喜多見はチーム全体を安心感で包めるような存在なので、どうチームをまとめるのか気になるところ。また、音羽先生との関係性も今後明らかになっていくので人間ドラマとしても注目してほしいです。
賀来:喜多見はむちゃな行動をしていますよね。人が助かっているからいいけど、何をやっているんだと怒る気持ちも分かります。正直、同僚としてはイヤだけど医療現場にいてくれたらすごく頼もしい超人のような人だと思います。
本格的医療ドラマは初めての2人。
賀来:初めての医師役なので、所作を気を付けたり、ちょっと早めに現場に入って練習したりして。あと亮平さんから送られてくる資料動画もすごく助かっています。
鈴木:ドラマで登場する手術の実際の映像を共有したりして勉強しています。始まる前は血が苦手だったんですが、そういう気持ちは不思議となくなりました。今では臓器を見ても何とも思わないかも。
賀来:僕たちもちょっと所作が分からなくなったら亮平さんに聞きに行くくらい、かなり準備されていて本当にすごいです。やっぱり命を扱う作品なので、うそなくやりたい。
鈴木:手術シーンなんて一発撮りもあって、もう現場は緊張感でいっぱい。だからこそいいものが生まれてくると思います。医療に関わる人はもちろん、人間に対する賛歌にもなればいいですね。
取材・文=玉置晴子