吉永小百合“120本目の出演作”に篠原涼子、佐藤浩市、阿部寛ら
名匠・滝田洋二郎監督がメガホンを取り、吉永小百合120本目の出演作となる来年春公開の映画「北の桜守」に、日本の映画界、演劇界、音楽界が誇る豪華キャスト、スタッフが続々参戦することが分かった。
本作は、2月16日に北海道・網走市でクランクイン。厳しい冬ロケを無事終え、いよいよ4月末より、都内近郊のロケ、セットでの撮影が行われ、その後、稚内市を中心とした北海道縦断でのロケーションを桜の咲く美しい春、そして夏に敢行する予定だ。
そんな中発表されたキャストは、まず堺雅人演じる江蓮修二郎の妻・江蓮真理を演じる篠原涼子。数々のドラマ、映画などでさまざまな表情を見せる篠原だが、今回が吉永とは初共演となり、義理の母と娘という間柄の役に挑む。
また、闇米屋として、貧困にあえぐ江蓮親子に仕事を与え、生活を手助けする菅原信治を演じるのは佐藤浩市だ。佐藤も本作が吉永と初共演。第40回日本アカデミー賞で2度目の最優秀主演男優賞を獲得し、近年、さらに円熟味を増した演技を本作でも見せる。
加えて、吉永演じる江蓮てつの夫・江蓮徳次郎を演じるのは阿部寛。2014年公開で吉永と共演した「ふしぎな岬の物語」では、おいっ子役を好演したが、今回は吉永演じるてつの夫を演じる。
さらに、かつて網走で江蓮家の隣人であった女性・島田光江を高島礼子、江蓮真理の父親で修二郎の義父となる岡部大吉を中村雅俊が演じる。
また、てつと修二郎が思い出の地を2人で巡る道中、立ち寄る居酒屋たぬきの主人を笑福亭鶴瓶が演じ、樺太で生活していた頃からの友人で、長年てつたちを手助けしてくれる山岡和夫役を岸部一徳が務めるなど、日本映画界を代表する豪華キャスト陣がそろった。
そして、本作では主人公・てつの心象風景を象徴的に舞台で表現。悲惨な現実をファンタジックに昇華するケラリーノ・サンドロヴィッチの舞台演出に期待は高まるばかりだ。
なお、音楽は小椋佳、星勝が担当。美しい日本の情緒をメロディーで表現し、本作の世界観にさらなる彩りを加える。
2018年春、全国ロードショー