――写真だけでなく、油絵も描かれるし、映画も撮っていた。そういったアート全般が好きなんですね。
パッと見ていいなと思えるものって、やっぱりいいなと思うんです。そういうものに当時から魅力を感じていたのかもしれないです。みんながいいねと思う写真を撮るのは難しいですけど、誰が見ても何かを感じる写真ってあると思っていて、そういう写真を日々見つけていくのが好きです。僕は写真を撮り続けて、撮りためていくことが大事だと思っているんです。僕が生きてきた証というか、日記みたいなもので。文章を書くのが苦手なので、絵や写真にアウトプットするようになったんだと思います。書くことを避けてきたぶん、違うところでインプット&アウトプットをしたいと思ったんだろうなと。だから、自分の顔と声と肉体を使う役者を今やっているんだろうし、カメラを使っての表現もしているのかなと思います。
――アートやお芝居を好きになったルーツは、どこにあると思いますか?
母親と父親の仕事が今の僕に多大に影響していると思うんですけど、両親はニューヨークで出会ったんです。母親は陶芸を美大などで教えていて、父親はフィルムメーカーになりたくてニューヨークに行った人で、クレイアニメーションを作ったり、写真も好きだった。アート一家だったので、血を継いでいるんだと思います。生活の中にそういう空気が流れていたし、音楽もボブ・マーレーとかボブ・ディラン、シネイド・オコナーとか、当時の歌というよりは父親世代の曲が流れている家だったので。レゲエを聴くと気持ちがふわーっとするじゃないですか? あのリズム感というか、グルーブ感を毎日ボンボン聴かされていたので、ちっちゃい頃に脳の周波数が変わっちゃったのかな? って思います(笑)。
――(笑)。では、いつか撮影旅行に行くとしたら、どこに行きたいですか?
実は密かな野望を抱いていて、僕ら世代ってカメラ好きな子が多いんですよね。2017年ぐらいからフィルムカメラが流行り始めたので。…でも、まぁ、僕は2012年ぐらいから撮っていましたけど。そこははっきりと言っておきたい(笑)! 中1ぐらいからずっと好きだったということを! カメラ小僧だったのでね。それで、本当にカメラが好きな役者さんたちとみんなでカメラを持って出かけて、みんなで撮った写真を一冊の写真集にできたらいいなって思っています。今すぐに形にならなくても今後、大人になってからでも思い出を語りながら、「○歳の私たち」という写真集が作れたら、すごく楽しいんだろうなと思うんですよね。
まだまだ話が尽きない坂東。#2では、写真を通して語る高校時代、そして、俳優への道について語る。
撮影=山下隼/取材・文=及川静/ヘア&メーク=後藤泰
公式HP:http://dongyu.co.jp/profile/ryotabando/
公式Twitter:@bando_ryota
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