天海祐希、三田佳子と初共演!「すごく心が揺さぶられました」
4月20日(木)にスタートする、天海祐希主演ドラマ「緊急取調室」第2シーズンの第1話に、日本を代表する大女優・三田佳子がゲスト出演することが決定。天海と初共演を果たすことが分かった。
三田が演じるのは、宅配便配達員毒殺事件の被疑者・白河民子。事件直後に自首してくる民子だが、その供述は肝心なところがあいまいで、どうも信ぴょう性に欠ける。
天海演じる有希子はあらゆる取り調べ手段を尽くし、民子の犯行と動機を裏付ける証言を得ようとするも、民子は核心に触れたかと思うと、年齢からくる物忘れを理由にはぐらかしたり、有希子の物言いにピシャリとくぎを刺したりする始末…。取り調べのたびに、有希子をどこまでも翻弄(ほんろう)し続ける。
撮影合間には和やかに談笑していた天海と三田も、いざ本番ともなれば一瞬にして“戦闘モード”に。何とも言えない気迫と張り詰めた空気を漂わせながら、ヒリヒリとした取り調べシーンを次々と展開し、周囲を圧倒していった。
これぞ「緊急取調室」の真骨頂!と思わずうなり、ぐいぐい引き込まれること必至の“天海VS三田、世紀の芝居対決”。チーム・キントリの第2シーズンの活躍ぶりに、期待は高まるばかりだ。
脚本にほれ込んで出演を快諾したという三田は、今回気合の役作りで“77歳の孤独で地味な老婆”を体現。顔はほぼスッピンで、髪形は白髪交じりのボサボサヘアーに。色もデザインもすこぶる地味な衣装に包まれた背中には、タオルを仕込んで丸みを持たせ、年齢と孤独感をにじませる老婆の佇まいを追求した。
もちろん口調や歩き方も徹底的に作り込まれ、どこからどう見ても弱々しい老婦人そのものだ。美しく凛とした普段の姿を完全に封印した、その気高き女優魂に全キャスト・スタッフが心を打たれたのは言うまでもない。
果たして今回演じるキャラクターの何が、そこまで彼女を動かしたのか…。全ては待望の「緊急取調室」第1話で丸裸になりそうだ。
三田の出演について、天海は「三田さんとは私がまだ中学生だった頃に偶然、プールでお会いしたことがあるんです。この仕事を始めるようになってから三田さんとお会いする機会があり、当時のことをお話したら、覚えてくださっていたんです! まさか記憶していてくださるとは思ってもいなかったので、とても感激しました」と喜びひとしお。
今回、三田と共演した感想を「三田さんとは取調官と被疑者として対立する部分もあれば、時に共感したり、切なくなることもある間柄を演じます。
実際、目の前で三田さんのお芝居を拝見していたら、泣くべきではないのに涙が出てきそうになって…。有希子と私自身の複雑な心境がリンクして、すごく心が揺さぶられましたし、とてもとても勉強になりました。三田さんのおかげで、『緊急取調室』ファンの方々にも必ずやご満足いただける第1話になった、と確信しています」と天海は力強く語った。
一方、三田は「主演が天海さんで、脚本が井上由美子さんだという点にすごく惹かれ、オファーを頂いた瞬間に飛びついたんです。
台本を読みましたら、刑事モノなんだけど、内に秘めた人間の在り様を浮き彫りにしていく作りになっていて、ぐいぐい引き込まれていきました。今回はそんな作品に出られる喜びと同時に、迷惑をかけちゃいけないという不安も感じて、より一層真剣に取り組みました」とコメント。
天海との共演については「明るくてオープンな天海さんのおかげでリラックスして臨めました。やはり以前、中学生の天海さんにお会いしていたことは大きかったですね。現場でも温かく迎えていただき、初共演ならではの硬さや不自然な感じが一切なかったんです。また、私が少し失敗しちゃっても、天海さんが明るくサポートしてくれましてね。
特に、取り調べのシーンはセリフも長くて多いじゃないですか。だから私もつい、いつまでも台本を机の上に出したままにしちゃうんですよ。そうすると、天海さんが『さぁ、しまいますよ!』と言って、劇中で使うノートの下に隠しちゃうの(笑)。
おかげで、私も本番に臨む覚悟ができて、とてもありがたかったです。本番では、天海さんの男前な気質やズバ抜けた存在感も相まって、“天海祐希が取調官になったら、こうだよ”という強さがダイレクトに伝わってきました。そこに生々しさと刺激を感じて、私も全力でバトルを演じることができました」と振り返った。