何かしらの希望を持てる作品になれば
「お話をいただいたのは随分前でしたが、放送が東日本大震災から10年という時期でしたので、皆さんが改めて震災について考えるきっかけになればと思っていました。ところがその後、コロナ禍になり、皆さんが疲弊している中でこの作品を届ける意味を模索しながら演じました」
“日本沈没”という壮大な題材は、「非常に難しいテーマ」と語る。
「地震は日本で生活する上でいつ来るか分からない災害。しかし、いつ来るか分からないからこそ、個人個人が危機感を持っていなければいけません。この作品をご覧になる方にどう受け取ってもらえるかという不安もありますが、それと同時に何かしらの希望を持てる作品になればいいなとも思って作りました」
今作に登場するのは小栗演じる天海を含めたオリジナルキャラクター。天海は、“脱炭素社会”を実現するべく発足された「日本未来推進会議」の一員として奮闘している。
「環境省の官僚でありながら、政治家に転身したいと考えていますが、次から次へと問題が起こるので、そんなことも言っていられなくなります。ですので、意識して役作りをすることはなく、とにかく問題に向かって進んでいるという感じです」