吉沢亮が主演を務める大河ドラマ「青天を衝け」(毎週日曜夜8:00-8:45ほか、NHK総合ほか)。11月21日に放送された第36回「栄一と千代」では栄一(吉沢)の妻・千代(橋本愛)との突然の別れが描かれ、視聴者に衝撃を与えた。(以下、ネタバレがあります)
同作は、“日本資本主義の父”と称され新一万円札の顔としても注目される実業家・渋沢栄一を主人公に、近代日本の歩みを描く。
第36回では、栄一(吉沢)と岩崎弥太郎(中村芝翫)の攻防が引き続き描かれた。栄一は、三菱の独占に対抗するために東京風帆船会社(とうきょうふうはんせんがいしゃ)を設立。しかし、新聞を使った巧みな攻撃に、開業前に敗北してしまう。また、養育院も東京府から事業縮小を迫られ、なかなか前に進めない栄一。その裏で弥太郎は着々と事業拡大を進めていた――。
そんな中、栄一の長女・歌子(小野莉奈)の縁談が持ち上がる。まだ18歳の歌子の縁談に乗り気ではなかった栄一。だが、歌子は縁談相手の穂積陳重(田村健太郎)と意気投合。2人は結婚し、渋沢家は幸せな空気に包まれた。
その直後、渋沢家を思いもよらない悲劇が襲った。コレラにかかった千代の、突然の死。受け入れられず号泣する栄一の姿、そして、泣きはらしたような表情の栄一が燃えさかる炎の前にたたずみ千代を荼毘(だび)に付す場面。その一連が無音で描かれ、強烈なインパクトを与えた。
栄一役・吉沢は第36回の地上波放送直前、Twitterで「娘が結婚してしまう 悲しいような嬉しいようななんて言ってたらもうお千代 勘弁して下さい」とツイート。激動回となった第36回に寄せ、思いを綴った。