「ザ虎ビジョン参」第六回:「虎者 NINJAPAN 2021」宮近海斗のリーダー論
Travis Japan(以下TJ)のセンター兼リーダーの宮近海斗。メンバーからの信頼も厚く、グループの代表として発言する機会も多い彼に、”リーダー論”というテーマでじっくり話を聞いた。
「僕が一応リーダーということになっていますが、普段は全然意識していなくて。一般的な”リーダー像”とは懸け離れていると思いますよ、僕の場合。そもそもみんなで正式に決めたっていうのもなくて、2年前くらいから気付いたら呼ばれてて。言ってしまえば、流れですね(笑)。どうして呼ばれるようになったのかもいまだに分からないし、ニックネームくらいの感覚で捉えています。リーダーらしい動きもほぼしてない。マネジャーさんに頼まれてニュースに打つコメントを僕が代表で出したり、会見で締めのメッセージを言ったりすることはあるけど、チームをまとめよう!みたいな感じではないんです。TJの一員としてみんなと並列にいるのが僕は心地いいし、楽しいし、ウチは誰かが引っ張ってい
くというより7人でぶつかっていくグループ。今までもこれからもそうやって進んでいくんだと思います」
ダンスの精鋭チームであるTJの中でも圧倒的なセンスとスキルを誇る宮近。改めて思うTJの強さは?
「ずっと乾いてるところかな。それぞれにいろんな目標がある中で、それが実現できたとしてもさらに”こうしたい! こうならなきゃ!”が生まれてくるんです。自分たちに常に水を掛けて成長したいと願う向上心があるから今までやってこられたのかなと思います。あと、グループの中で一番カッコいいと思われなきゃ…っていう7人が集まっているのも強い。僕もパフォーマンス中は自分が一番うまく見られたいし、皆さんを魅了できるような踊り方や歌い方をしたいと思ってる。そういう7人の情熱が拮抗する感じがいいし、あえて誰かの見せ場を作るとき以外は、メンバーの誰かが下がるみたいな演出はウチはやらないです」
舞台「虎者―」の東京公演初日には会見で「デビューするぞ!」と高らかに宣言。もちろん絶対つかみたい”夢”ではあるが、彼らしい本音も。
「デビューはやっぱり、ジャニーズに入ったときからの目標。したいなと思います。でもそこばかりに執着するのではなく、今目の前にあるものをいかに着実にやっていくか…というのも大事。僕らは今、Jr.では考えられないくらい幅広いお仕事をさせてもらっていて、そういうものを続けた先に誰かが”デビューさせよう”という決断を下すんだと思う。当たり前ですが僕らがしたいと思ってするんじゃないんです。仮にもし、『今からこのスポーツを練習したらその仕事きっかけで3カ月後にデビューできる。「虎者―」とかぶるけど』って言われても僕は『虎者―』を選ぶ。それじゃ意味がないし、今あるものをまずはちゃんとやり遂げてからじゃないと。Jr.の時間がまだあるなら、もっともっとそこでいろんなものを得たいなと思います」
現在24歳。年齢的に焦る気持ちはないのだろうか。
「ないですね。昔は小学生でデビューした子とかもいたけど、今は今だし、グループのカラーや活動内容も違うから比較してもしょうがない。アイドル=若いというイメージを持つ人もいるけど、最近は一概にそう言えない部分もあるし、カッコいいものやステキだなと思うものを発信したり与えるのに年齢は関係ないんじゃないですかね。変に焦ってマイナスなことになっていくより、一歩ずつ自分たちの幅を広げて、結果として多くの人たちを幸せにできたらそれが最高だなって思います」
開演中~11/27(土) 東京・新橋演舞場
12/1(水)~8(水) 愛知・御園座
12/11(土)・12(日) 広島・広島文化学園HBGホール
Eternal Producer=ジャニー喜多川/構成・演出=滝沢秀明
出演=Travis Japan、IMPACTors、松田リマ、長谷川純