誰にでも受け入れられる料理と、好き嫌いは分かれるものの一部からは熱烈に愛される個性的な料理。「その両方を1軒の店でやることはできると思う。それがある種、これから生き残るヒント」と、今後の飲食店の在り方を力説。「これが僕は一番強いと思っています」と力強く訴えた。
個性を追求するものと万人受けするものを両輪にすることこそが生き残りへの最強手段、という稲田さんの考え方は、業種を超えてゲスト陣にも響いたよう。瀬戸康史は「自分に言われているような感じがして。万人受けするものばかり発信していてもダメなんだなって、すごく…。(エンタメ業界にも)言われているような気がしましたね」としみじみコメントした。
「おひとり様」をチャンスに
薄焼きオムライスやチキンライス、薄いサンドイッチといった昔ながらの味にもっと脚光を浴びてほしいという思いや、小籠包は10個以上食べて初めて本当のおいしさが分かる説など、“食”をテーマに自由に語り合った林先生と稲田さん。
最後には、稲田さんが「(コロナ禍を)乗り越えて残った店の方が多いじゃないか、と安心している方も多いんじゃないかと思いますが、これは補助金や無理な借り入れでなんとか首の皮一枚つながったという話。この後ももっとお店はなくなっていくと思いますし、むしろここからが正念場。コロナ前と同じには絶対戻らない」と、決して楽観視できない現状を指摘。
感染防止のため、飲食店の“集いの場”としての役割が失われている今、「僕が一つ有効だと思っているのは『おひとり様』です」「(誰かと集う目的ではなく)純粋に、ひたすらおいしいものを食べる1時間か2時間、その時間を楽しむために飲食店に行く。(それを求める“おひとり様”のムーブメントを)チャンスとしてとらえるしかないんじゃないかなと思います」と前向きな展望を語った。
毎週日曜夜10:00-10:54
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