映画「幕が下りたら会いましょう」(公開中)の公開記念舞台あいさつが12月4日に都内の劇場で行われ、出演者の松井玲奈、日高七海、江野沢愛美と前田聖来監督が登壇した。
同作品は、映画単独初主演となる松井と本作が初の商業映画となる新鋭監督の前田によるヒューマンドラマで、どこか歪んだ今の時代に不器用にも真っすぐに生きる女性を描いたもの。松井は劇作家の卵の麻奈美、日高は劇団仲間の早苗、江野沢は麻奈美の妹・尚(筧美和子)の同僚のほのかをそれぞれ演じる。
舞台あいさつでは、松井と江野沢がアドリブで演じたシーンについて告白。
江野沢は、泥酔して悪口で盛り上がるシーンについて「あれはアドリブです。監督から『気持ちを上げるために、悪口をちょっと言って盛り上がっていきましょう』って言われて、『(本編では)使わない』って言ってたんですけど、全部使われていて…」と苦笑い。
すると、松井も「まんまと使われてね。『おや? 話が違う!』って(笑)。でも、それだけ空気感があって楽しいシーンだっから、監督も生かそうと思ったのかなと思って」と明かした。
一方、前田監督は「女性の友情って、誰かに対しての悪口から始まる交友関係みたいなのがちょっとあるな思っていて、それがお酒も相まって出てきちゃったっていうふうにしたいなとは思いました」と演出について告白。
「『もうちょっと過激に。素直な率直な気持ちで言ってみてください』みたいなことを言って、あのシーンになったのですが、私は(具体的なせりふは)指示してないです」とにやり。
前田監督の発言に、松井は「思わず麻奈美として(悪口が)出てきたんです。私自身が思っているわけではないです」とあわてて訴えて会場を沸かした。
◆取材・文=原田健
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています