堤真一・森田剛・西野七瀬ら出演の舞台「『みんな我が子』-All My Sons-」が上演決定!ある選択が家族を崩壊させる…【コメントあり】
堤真一コメント
アーサー・ミラーなら面白いに違いない、そう思って戯曲を読みましたが、こんなに難しい作品とは想像していませんでした。第二次大戦後のアメリカを舞台とした物語で、この父親の行為は、1947年の初演当時と現代とでは見方がまったく違って来るだろうと思います。
「家族のためには仕方がなかった」という意見もあったであろう昔に比べ、今では絶対に許されない。それでも、この父親を単なる悪として表わすのはどうなのか。
一昨年の舞台「十二人の怒れる男」をリモートで演出されたリンゼイ・ポズナーさんと、今回こそは稽古場で直に作品作りがしたいですし、存分に話し合って稽古を進めていきたいですね。とてもヘビーな挑戦になるだろうと思います。
許されないはずのことが、まかり通っている。それは今の社会にも感じることだし、自身の生き方と照らし合わせてドキッとする人もいるかもしれません。見えているのに見ようとしないものが世の中にはたくさんある、そう気づける作品に出来たらいいなと思っています。
森田剛コメント
役者人生において大きく変わるタイミングに、この作品に出会えたことをうれしく思っています。戯曲を読んで、家族だから許せることと許せないことがあり、近くにいるから見えるものと見えないものがある…、そういったことに強く引かれました。
親子や兄弟だからこその複雑な心情を、稽古場で演出の方や共演の方々とじっくり話し合い、作品を立ち上げていければと思っています。文化や宗教などの違いはありますが、そこは意識することなく、同じ人間として、とても身近に感じられる話ではないかなと思います。
自分が思うこと、感じていることをはっきりと提示するのは苦手なほうではありますが、稽古ではそこをちゃんとやっていきたいですね。そうして皆さんの話を聞き、演出を受けながら、崩したり、構築したりを楽しんでやっていきたい。最終的に、この家の息子に見えたらいいなと、それだけですね。楽しみに待っていていただけたらと思います。