ソロデビュー10年目のアニバーサリーイヤーに突入した声優・南條愛乃の音楽活動が活発化している。昨年11月10日にはアニメ『進化の実〜知らないうちに勝ち組人生〜』のオープニングテーマを収録した12thシングル「EVOLUTiON:」をリリースし、1か月後の12月22日には、オリジナルアルバムとしては前作から4年半ぶりとなる4thフルアルバム『A Tiny Winter Story』を発売。そして、今年2月23日には、アニメ『天才王子の赤字国家再生術』のエンディングテーマを表題にしたシングル「ヒトリとキミと」がリリースされる。4か月でアルバム1枚、シングル2枚というハイペースだ。
「コロナ禍もあり、ここ2年間くらいは本当にニートみたいに過ごしていて(笑)。起き抜けに布団の中から(食事の)デリバリーを頼んで、届くまでに二度寝しよう、みたいな日々だったんですね。それが、2021年は後半になって急に忙しくなって。身体がちょっとビビってるんですけど(笑)、新しい曲に出会えるのはうれしいし、楽しい。それをファンの皆さんが喜んでくれるのであれば、なおよし!っていう感じですね」
応援する側と応援される側という隔たりを感じることなく、お互いに頑張れる糧になれたらいい
冬をテーマにしたアルバム『A Tiny Winter Story』は、デビュー5周年ライブを前にファンに向けて“これからもずっと一緒にいたい”という思いを綴った「白い季節の約束」で始まり、5年越しのアンサーソング「A Tiny Winter Story」で終わる。
リピートして聴くと、横顔を見つめ合う“私”と“あなた”のふたりが隣り合わせになる構成となっている。彼女にとって“ファン”とはどんな存在なのだろうか。
「このコロナ禍の間はたいした活動もできていなかったのに、それでも応援し続けてくれている方たちには感謝しかないです。“ありがとう”という気持ちを前提として上で、同時代に生きられている同志みたいな感覚でいられたらいいなと思っていて。音楽やアニメ、ゲーム作品を通じて知り合うことができた“私”と“あなた”がいて、そこで、応援する側と応援される側という隔たりを感じることなく、お互いに頑張れる糧になれたらいい。それが、南條愛乃というソロ活動において大事にしていることだし、理想の関係ではありますね」
彼女のファンクラブ名が「ごきんじょるの 友の会」であり、ファンのことを「ごきんじょさん」と呼ぶ。
彼女が望むのは、アーティストと推しではなく、近所に住んでいそうな関係性なのだ。
「実際に個々に対して声をかけたり、何かを言うことはできないですけど、最近は本当に1対1というか、演者だからとか、表に立ってる人だから持ち上げるというのではなく、人間同士としての認識の仕方をしてエールをくれる人が少なからずいて…。逆も然りで例えば、医療従事者の方とか、大変な思いをしているファンの方がいるのも知ってる。そんな頑張ってるファンの人たちがいるんだから、私も頑張ろうって思えたりするんですね。持ちつ持たれつの関係性というか。人間ってそういうもんじゃないかなとも思います」
『A Tiny Winter Story』発売中(https://lnk.to/yoshino_nanjo_tinywinterstory_CD)
13th Single「ヒトリとキミと」
2022年2月23日リリース(https://lnk.to/yoshino_nanjo_hitoritokimito_CD)