1月22日、映画「真夜中乙女戦争」の公開記念舞台あいさつが東京・TOHOシネマズ六本木ヒルズで行われ、池田エライザが、共演者の永瀬廉(King & Prince)、柄本佑、監督を務めた二宮健と共に登壇した。
本作は、作家Fの同名小説を映画「チワワちゃん」(2019年)「とんかつDJアゲ太郎」(2020年)などの二宮監督が映像化したもの。平凡で退屈な日々を送る青年が、自分自身と東京を破壊するまでの“夜と恋と戦争の物語”を描き、永瀬は主人公の“私”、池田は“私”が恋心を抱く凛々しく聡明な“先輩”、柄本は一連の騒動を首謀する謎の男“黒服”を演じる。
会場を見渡した池田は、「皆さま、こんにちは。今日はここに至るまでにたくさんのルールを守って来てくださったと思います。そんな皆さまの配慮があったからこそ、こうやって集まることができました。本当に感謝しております。今日は映画の魅力などを話せたらと思っています」と感謝の気持ちを込めてあいさつを行った。
そして、「今の世の中において大事なことは、きっと“語り合う”ことだと思うんですね。映画を見て、お互いの意見を交換したりとか、映画を見るというアクションの先が大事なのかなって。この世の中で皆さんに無事映画をお届けできることがすごく幸せですし、きっと皆さんはこの映画について考えて、一緒に来たお友達と『ここどうだった？』『どう思った？』と話し合ってくださるんだろうなって思うと、すごく有意義ですし、胸がいっぱいになります」と笑顔を見せた。
完成した作品を見て、ネコのシーンが印象的だったという池田。「ネコちゃんたちが神がかったお芝居をしてる瞬間があるんです。私もネコを飼っているので『あそこにいてほしいから、ちゅ～る(ネコ用のおやつ)をまいたのかな』って思いました。なかなかネコちゃんに演出できるものじゃないので、すごいなぁって思いました」と話し、映画のグッズの多くにネコがデザインされていることに触れて「全部ネコちゃんじゃないですか！ かわいいですからねぇ」とうれしそうな表情に。
現場での雰囲気については、「運動部の部室みたいな空気。くだらないことを話し、ごはんを食べ、よく笑い…みたいな感じですかね(笑)」と答えると、重ねて二宮監督が「今だから言いますけど、3人がキャッキャしてるのが羨ましくて」と明かしていた。
“ELAIZA”名義で音楽活動をしている池田。劇中でも歌うシーンがあることに触れ、「最初の頃の脚本では『“先輩”がクラブで踊ったり…』と書いてあったんですけど、時代に合わせて先輩も変わっていく中で、先輩のセンチメンタルなところを見るのであれば“歌”なんじゃないか。そうなっていったんじゃないですかね？」と推測。監督から「踊るのをやめるって伝えたとき、『よっしゃー！』ってすごく喜んでました(笑)」と暴露されると、池田は「本当に、踊りだけは勘弁してくれ！っていうのがありました(笑)」とその心境を明かし、「先輩は強がりなところがあって、“私”に対して言えなかったことを歌の中で言ってるような描写なので、すごく意義のある大切なシーンになりました」と、歌のシーンへの思いを語った。
劇中の「東京破壊計画」にかけて、2022年に実行したい“○○計画”を発表するくだりで、池田が掲げたのは「真夜中“キャンプ”計画」。「年始は山ごもりをして過ごしました。電動チャリで山を駆け登って、山の頂上で動物の爪痕を見るという、すごく穏やかな生活を何日か送ったんですけど、それが本当に楽しくて。朝日と共に起きるとか、暗くなったら寝るとか、動物たちを見るとか、そういうことができるキャンプっていいなぁって思ったので、いつもは面倒くさくて遠出しないんですけど、キャンプしたいなって思いました(笑)」とアウトドアに意欲を見せた。
◆取材・文＝田中隆信
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