映画「ホリック xxxHOLiC」(4月29日[金]全国公開)の完成披露舞台あいさつが3月22日に都内で、神木隆之介、柴咲コウ、松村北斗、玉城ティナ、吉岡里帆、蜷川実花監督が登壇した。
本作は、累計1400万部を超えるCLAMPの大ヒットコミックを初実写映画化したもの。神木が演じる主人公の四月一日(わたぬき)は、人の心の闇に寄り憑く“アヤカシ”が見える孤独な高校生。そして柴咲は願いをかなえる“ミセ”の女主人・侑子として、神木演じる四月一日と対峙する。松村はクールでミステリアスな四月一日の同級生・百目鬼静を、玉城は笑顔の陰に謎を秘めた美少女・九軒ひまわりを、吉岡は“アヤカシ”を操る妖艶な悪女・女郎蜘蛛を演じている。
神木隆之介「どういうふうに存在すればいいのか不安」
四月一日役が決まった時の心境を聞かれた神木は、「めちゃくちゃプレッシャーでした。お話を頂いてから原作漫画を読んだんですが、めちゃくちゃ好きになって、何十回も読みました。『絵が美しいなぁ』とか、書いてあるせりふも『分かるようで分かんないけど、分かんないようでいて、でも分かるなぁ』って、表現としてすごく引き込まれていったんですが、『これを自分が演じるんだよな?』って我に返って、そのたびにプレッシャーを感じてました。四月一日という人物を、果たして3次元にした時、どういうふうに存在すればいいのか不安で」と、当時の心境を吐露。
「でも、蜷川実花さんの世界観ということで、安心感があるというか、実花さんについて行けば大丈夫なんだろうなと思って頑張りました」と蜷川監督への信頼感も語った。
それを聞いた柴咲は「私は原作を知っていて、オファーをいただいて『侑子さんだよ』『え?』となって(笑)。また集中して読んで、その時に『絶対に主役は神木くんしかいない!』と思ったんです。『それ以外考えられない!』って。実際、神木くんが主役だったので『やったー!』って(笑)。だから、そんなにプレッシャーを感じていたなんてうそだ!って思いましたし、神木くんから儚さも感じられるのでピッタリだなって」と話す。
柴咲コウ「絶対的な存在感って何?」
また、自身が演じる侑子について、柴咲は「監督もおっしゃっていたんですが、侑子は『絶対的な存在感がなければいけない』というのが大前提なんです。『絶対的な存在感って何? いつもちょっと不機嫌でいればいいのかな?』って考えたりしながら、『どうしたらいいんだろう?』って」と悩んだことを告白。
「でも、準備の段階で、実花さんが写真を撮りながら『こういうソファに、こんなふうに足を伸ばして座ってみて』と言ってくれたんです。ビジュアルのイメージが完全にあったんですよね。そこに本番になったら素晴らしい衣装とヘアメークが纏えるので『これは安心だぞ』って思いました」と、蜷川監督によって役のイメージが浮かんだと語った。
蜷川監督は「柴咲さんと神木くんが決まった時に、『これはイケる』って確信に変わった」と、キャスティングに満足したことを振り返っていた。