ヒロミが語る“結婚”「僕は、家族がいたから頑張ってこれた」
――現在、若者の間では「自由な時間がなくなる」「自分のために使えるお金がなくなる」などの理由から「結婚離れ」が進んでいるとも言われています。これについてどう思われますか。
「自分のお金が使えなくなる」とか「俺の稼いだ金を使われんの嫌だ」とかも一理あるでしょうが、ただ一言言えるのは、結婚も家族も良いもんだってことです。結局、人間1人では生きていけない気がするんですよ。もちろん、1人で楽しく生きている人はたくさんいると思いますけど、僕は「自分のためだけに頑張れるのかな」とちょっと思ったりもして。僕は、家族がいたから頑張ってこれましたし、本当に自分だけだったら「適当でいいや」と投げやりになっていた気がします。「自分が生きている間に、何人かだけでも幸せにできたら」とは思いますよね。
――かつてお笑い芸人の間では「女遊びは芸の肥やし」という風潮がありました。そういった風潮について、ヒロミさんはどのように思っていましたか。
たしかに、今の風潮としてテレビに出ている人が浮気をするのはダメだけど、一方で、「世間一般の皆さんはどうなんですか？」とも思います。だからこれはもう、芸能人がどうとかじゃなくて、“人間のテーマ”なんですよ(笑)。ただ、うちのママは芸能界が長いから、「芸能人なんかまともじゃない」と考えているのはたしかだよね。だから僕に「浮気しないでよ」と言いつつも、「どうせみんなクラブ行って飲むんでしょ？」という思いもあったでしょうし。
“遊び”で広がる交友関係「だから『遊びなさい』と言ってる」、多趣味な裏に「人生は思い出づくり」の信条
――ヒロミさんは「八王子会」をはじめ、年下の仕事仲間と次々と仲良くなっている印象があります。年齢を重ねても新しい友だちを作り続けるためには、やはり積極性が大事なんでしょうか。
いや、僕からグイグイ「遊び行くぞ！」ということはほとんどなくて、「遊びたい」と連絡がきたら応じるようにしています。僕がやってるオートバイやゴルフ、キャンプなどの“遊び”が、話しかけるきっかけになっているんだと思いますね。こちらとしても、遊びのほうが楽なんです。「芸能界でやっていくにはどうしたらいいでしょうか？」とか真面目に仕事のことを聞かれても、「そんなのわかんねーよ」ってなっちゃうけど、遊びだったらいくらでも教えられるし、一緒に楽しむこともできるわけですから。
――遊びを通して交流を深められているわけですね。
だから、僕はみんなに「遊びなさい」と言ってるんです。昔は「飲みニケーションで人間関係が深まる」なんて言われてたけど、別に、先輩の話をウダウダ聞いたって、楽しくないじゃない？だけど、一日中一緒に遊んだらきっと仲良くなれるわけで。一般の会社でも、飲み会を開くよりも、キャンプとか行ったほうが親密になれる気がするんですよね。
――ヒロミさんはかなり多趣味ですが、年齢を重ねても好奇心旺盛でいられる秘訣を教えてください。
大事なのは、興味を持ったらとにかくやってみること。自分に向いているのか向いていないのか、面白いのかつまんないのかは、自分で体験して判断するようにしています。僕は急にスイッチが入るんですよ。今までなんとも思わなかったけど、突然「歌をやってみるか」とかね(笑)。「人生は思い出づくり」だから、どれだけ思い出を残せるかが大切で、その時々で興味が沸いたものにこれからも一生懸命取り組んでいくつもりです。
文＝こじへい
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