中学時代、放送部で声がコンプレックスに
森「すでに小さい頃から『目立つ声だね』と言われることが多かったそうですね」
富田「そうですね、中学校の頃、放送部に入ってたので、給食のときや運動会の『赤組、頑張ってください』みたいなアナウンスをやっていたんです。周りの方は多分褒め言葉で『声優さんみたいだね』とか『すごい目立つ、分かりやすい声だよね』って言ってくださってたのを、自分的には嫌なことを言われている気になってしまって、『私、変な声なんだ…』ってずっと思ってて。初めてホームビデオみたいのを母が撮ってくれた時、自分の声を客観的に聞いて『なんか思ってたのと違う!』ってなって。これあるあるだと思うんですけど。
それがかなりコンプレックスで、声優さんっていうお仕事があるのを知って、変わった声なのであればできるかもしれないって思ったのが、声優を目指したきっかけになりました」
『アイカツスターズ!』ですべてを学んだ
森「デビューされたのは10代の学生のときだったんですよね」
富田「はい、15歳のときに事務所に入りました」
森「デビューしてまもなく『アイカツスターズ!』の主役に抜擢され、その役を2年間演じられたことが今の富田さんの基盤になっているというそうですね」
富田「なかなか1クールの12話で完結する作品が多い中で、ド新人のうちに、2年間毎週同じスタジオに通って、同じ仲間と同じ音響監督さんと一緒に、1人のキャラクターを演じられるという機会が少なく、当時は無我夢中にやってましたけど、今思い返してみると、ありがたい2年間だったなと思うようになりました。本当に『アイカツスターズ!』で、現場でのお作法とか、キャラクターへの向き合い方とか、お芝居とは何なのかなど全部学ばせてもらいました。
音響監督の方が、収録が全部終わったとき新人皆に『あなたたちにこの2年間で、花嫁修業をしたから、どこに行っても大丈夫だよ』ということを言ってくださって。本当にあの現場があっての今だなって思いますね」
森「いい言葉ですね!パパからの言葉みたいな」
富田「本当そんな感じですね、当時お世話になった『アイカツ』のスタッフさんは他の現場で会ってもお父さんやお母さんみたいな感覚ですね」
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