子どもたちに影響を与えられる番組にしていきたい
——番組内では子どもたちとの共演も多いですね。
草なぎ:子どもの純粋な気持ちを感じ取って感動することがあるんですよね。こないだも子どもの合唱団の歌声を生で聞いたのですが、ピュアな気持ちが伝わってきて、ちょっと涙が出そうになりました。あとは、大人っぽかったり、むしろ大人よりも優れていたりする考えに驚かされることもあります。
なので、大人も子どもも関係なしに、自由に意見を交わし合えるような番組になるといいなと。子どもから学ぶこともたくさんあるので、「大人」「子ども」とラインを引かず、一緒に楽しんでいけるといいなと思っています。
稲垣:日頃、子どもと触れ合うことはあまりないのでとても楽しいです。子どもならではの発想や発言が面白くて。例えば、こないだ萩本欽一さんに来ていただいた「子ども記者会見」では、子どもたちが本当に疑問に思ったことを投げかけてくれるんです。
そして、子どもたちはおそらく、僕らのことをもともと知らないんだと思うんですよね。ご両親がファンでいてくれたりして知ってくれていることもありますが、「当然僕たちのこと知ってるでしょ」っていうスタンスではいられないのも面白いですし、僕らも初心に戻されます。
あとは、子どもの頃にテレビで見たものの影響って大きいと思うんですよね。特に僕が子どもの頃は、インターネットもなくてテレビが全てだったので、夜は家族みんなでテレビを見て団らんしていたりしていたんです。「ワルイコあつまれ」も子どもたちに影響を与えられるような、いつまでも残るような番組にしていきたいなと思います。
——今後番組を通じて学んでみたいことはありますか?
草なぎ:心理学や脳科学なんて面白そうですよね。将棋のプロを呼んで、何手先まで読めるかとか。 「脳科学の真実!」「将棋のプロは何手先まで読めるか、コンピューターと戦ってみよう!」みたいな。Eテレさんっぽくないですか?
香取:人間の体や、老い。僕らもちょっとずつ年齢上がっているので(笑)。いつ頃から人の体は変化していくのかなどを、子どものうちから知っておくといいんじゃないかなって。
稲垣:僕は「漫画 日本の歴史」が好きで全巻持っているのですが、わからないことがあったり、ちょっと歴史を振り返りたいときに読み返したりすると、わかりやすくて結構頭に入ってくるんです。この番組もそれと同じで、難しい事柄への敷居をちょっと低くしてくれるんじゃないかと。学校の勉強で落としてきてしまったものや、哲学なんかを学び直すのも面白いかなと思います。