俳優の山下智久が4月6日、都内で行われたドラマ「TOKYO VICE」(WOWOWにて4月7日夜6:00より日米同時配信)来日記者会見に、主演のアンセル・エルゴート、共演の渡辺謙、菊地凛子、伊藤英明、笠松将と共に出席した。
本作は、マイケル・マンが全編オール日本ロケで描く、日米俳優が共演するドラマ・シリーズ。1990年代の東京アンダーグラウンドを舞台に、世界で最もきらびやかな大都会として憧れられた東京のリアルで凶暴な裏の姿を描く。
オーディションは3年前「本当に緊張した」
謎めいたカリスマホストのアキラを演じた山下は「カリスマホストというか、クソホストを演じさせていただいたんですけど、このオーディションは3年前で、マイケル・マンさんの前で演技をすることに本当に緊張していましたし、まさか自分がこの役を頂けると思っていなかったので、自分としては夢がかなった作品になっています」と感慨深げ。
「刑事やヤクザ、新聞記者のお話ではあるんですが、その一つのスパイスになれるような役になるために、一生懸命エネルギーを注入させていただきました。一瞬で時間が過ぎていくような作品になっていますので、ぜひ楽しんでいただければなともいます」とアピールした。
アンセル・エルゴートが山下智久を絶賛
また、全編日本ロケでハリウッド作品を撮影した感想を求められると、「僕自身は東京を中から見ていたんだなと感じました。外国から見た東京はこういうふうに見えているんだと学べましたし、僕自身、東京を、日本というものを中からも外からも学ばせていただけたような気がしました」と吐露。
「現場にはいろんなカルチャーが混合していたんですけど、いい作品を作るぞという情熱みたいなものは世界共通なんだなと、改めて感じることができましたし、あとは監督のアドバイスであったり、作っていく過程で自分は完璧じゃなくてもいいんだ、格好悪くてもミスがあっても、ありのままの自分でいることを認めてもらった気がして、すごく心地よくて1秒1秒、かみ締めながら現場にいることができたなと思います」と撮影を振り返った。
さらに「謙さんとは25年ぶりに共演させていただいて、英明さんとも10年ぶりで、また先輩と同じ現場に戻ってくることができてうれしかったです」と目を輝かせた。
イベントでは、アンセルが日本人キャストと共演しての印象を一人ずつ日本語で語る一幕もあり、山下については「今回、山下智久さんとのシーンがありませんでしたが、智久の演技は格好良く、もちろんみんなよく分かる通りイケメンですね。だからホストのキャストは完璧だったと思います」と太鼓判を押していた。
◆取材・文=風間直人
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