周囲から疎外された苦しみは、受験勉強に打ち込むことで打ち消した。「受験勉強というナイスタイミングで別の活路を見出したというか、うまく逃げられた」と当時を振り返り、「乱暴な言い方をしてしまえば、本当につらかったら逃げればいいと思うんです。やっぱり、場所を変えるっていいですよね」としみじみ語った。
「1対3000じゃ嫌だった」
現在の俳優・アーティストの及川光博は、そうした経験を原点に“愛される努力”を意識して重ねる中で作られた。ワンマンライブでは構成・演出・グッズ考案まで自ら行い、「演出・プロデュース含めましてライフワークですね、ワンマンショーは」というほど、情熱を傾ける。
“王子様キャラ”で知られるが「(王子は)1998年にやめましたね、30歳前後の時に」とサラリと告白。「(続けていたら)役の幅も広がらないし、飽きられちゃう。自分で作り出したキャラクターが自分の首を絞めることになる。やはり本当の自分らしさって、隠していてもにじみ出てしまうものだと思うので」と素直な思いを口にした。
だが、ファンにとっては今も王子様。「3000人お客さんがいたとして、1対3000の向き合い方じゃ嫌だったんです。1対1×3000、それをどうやって実現するか」という徹底したサービス精神のもと、ライブは今も“胸キュンアーチェリー”や“遠隔ハグ”“遠隔あごクイ”など、客席のファン一人一人と身振り手振りでコール&レスポンスするオリジナル演出で盛り上げる。
林先生から「スタジオに中島健人っていう“現・王子”がいるんですけど…何かアドバイスを」と振られると「ケンティー! 王子やるならとことんやれよ」と輝くミッチースマイルを披露した。
「笑顔を作るだけで楽しい気持ちになる」
最新アルバム『気まぐれサーカス』に込めた思いを「昨今の風潮の中で、皆さんが笑顔になるきっかけになればいいなという楽しいアルバムですね」と語るなど、“笑顔”を大事にする及川。
「“表情フィードバック”っていう言葉があって。全然楽しくない時でも楽しそうな顔をするんですよ。そうすると神経や細胞、筋肉が反応して脳をごまかすんですね。だから笑顔を作っているだけでも楽しい気持ちになる。だから笑顔って本当に大切だと思う」といつも笑顔の真意を語り、インタビューの最後は「じゃあみんな笑顔でね! ミッチーでした、チャオ!」と“ミッチー節”で締めくくった。
毎週日曜夜10:00-10:54
MBS/TBS系で放送
公式サイト:https://www.mbs.jp/mimi/
公式YouTube:https://www.youtube.com/channel/UCY6UMp-CCaztcG-Ui5OVXXA
▼「日曜日の初耳学」特集ページはこちら!