福士「もうマモのライブなんじゃないかって言われてるよね(笑)」
本作の脚本は、福士のドラマ初主演作「仮面ライダーフォーゼ」でも脚本を担当した、中島かずきが手掛ける。福士にとっての中島は「たくさんいるお父さんのひとり」とのことで、「僕のことをよく見てくださって。かずきさんの書く脚本はすごく胸熱になる、少年が大好きな作品だなと思っているので、今回演じていても、展開が進むにつれ熱くなっていく様子が、やっていてすごく楽しいです」と語った。
歌やダンスも満載でお祭り騒ぎの舞台という本作。ロック、ジャズ、ミュージカル調など、様々なジャンルの曲を歌う宮野は、福士の「もうマモのライブなんじゃないかって言われてるよね(笑)」とのコメントに思わず笑いつつ「ギター弾くわ踊るわ歌うわ、マモライなんじゃないかって(笑)」と語った。一方アクションを多く担当しているという福士について、宮野は「見せ場が本当にすごいんですよ、ひとりでバッタバッタ倒していくシーンとか」と称賛。福士は「4年前に『髑髏城の七人』をやったときは、僕は殺陣があんまりできなかったなと思っていて。そこから早乙女太一くんに殺陣を弟子入りさせてもらって、稽古してもらって、今回に臨んでいるので。太一くんに教わったことを、今回見せられるといいんじゃないかなと思ってます」と意気込みを見せた。
福士「すごく深く深く生き様を感じられる作品」
福士は「(本作は)個人的には、生き方の話だなと思っていて。生まれだったり育ちだったりとかってあるんだけど、その中で自分がどういう選択をして生きていくか、という話でもあると思う。永流は自分の生きる道を探してこの物語を進んでいく、そういう風に描かれているので、そこを見てもらえたらうれしいです」と作品の見どころを解説。それを受け、宮野は「キャラクターひとりひとりに、どう生きるかとか、深みみたいなものがある。それは僕らのバディ感にも表れているし、それだけじゃなく、(悪役の身堂)蛇蝎一家っていう人たちがその象徴みたいなところがあって。この人たちがどうやって集まったのか、どういう目的で生きてるのかというところは、非常に注目ポイントですし、何よりも(蛇蝎一家を演じる)高嶋(政宏)さんと松雪(泰子)さんが濃い。いのうえ(ひでのり)さん達曰く『変態夫婦』が…(笑)。なのでその濃厚さも楽しんでもらえるんじゃないかと。悪役としても、生き様としても濃いので」と熱弁した。
また2人が演じる役の関係性について、宮野は「面白いバディで、ずっと昔から続いている関係というよりも、出会って目的が一緒になるからこそ、だんだんバディになっていく、お互いのことをだんだん知っていくという関係性。その裏にはどんな思いがあるのかも、2人で話し合いながら細かく設定を作っているので、2人の関係を見てもらうのは楽しいと思いますね。表情とかから感じてもらえたらうれしいです」、福士は「舞台が終わった後にも、この2人がこうなっていくんだろうな、というのが想像できるようなラストになっています、余韻を残す感じの」と期待を高めた。
最後に観客へのメッセージを求められ、福士は「大迫力、お祭り騒ぎの『神州無頼街』なので、単純に楽しめると思いますし、すごく深く深く生き様を感じられる作品でもありますし。殺陣もやってますし、歌もやってますし…ぜひ楽しんでもらえたらうれしいです」、宮野は「とにかく楽しい作品です。苦しい状況が続く中だけど、そのときだけは明るく楽しんでもらえるように、僕らもエネルギーを出して舞台をやっておりますので、存分に笑って、楽しんで帰ってほしいなと思っておりますし、全力で演じますので、見届けてほしいなと思います」と会見を締めくくった。
2022年劇団☆新感線42周年興行・春公演 いのうえ歌舞伎「神州無頼街」
【東京公演】2022年4月26日(火)~5月28日(土) 東京建物 Brillia HALL
TOEI COMPANY,LTD.(TOE)(D)
KADOKAWA アニメーション