コメディー作品を演じる上で大事なのは「とにかく吹っ切ること」
――『村井の恋』はコメディー要素満載ですが、突き抜けたコメディー作品を演じてみていかがでしたか?
初めてコメディーを演じさせていただいたのが、映画「おそ松さん」だったんですが、その次が『村井の恋』で。「おそ松さん」で演じたトト子とは違って、田中は自分からアクションを起こしていかないといけないキャラクターだったので、最初は「どうしよう」と少し悩みました。
――実際に演じてみていかがでしたか?
このドラマ自体テンポが良いので、そのテンポに合う表情や動きを、感情を交えながら演じるのは難しかったですね。監督には「もっとキレよく!」と言われていたので、キレよく動くことを意識しました。あとは声のトーンもいつもより低くしています。
――監督の演出で印象的だったことはありますか?
監督がどういう演出をしたいかによって、田中の呼び名が変わるのが面白いなと思いました。「鉄子さん」「田中さん」「彩乃さん」など、シーンごとに呼び名が変わるのは新鮮でした。
――高橋さんも宮世さんも監督から独特のリクエストがあったようですね。
2人とも独特な役だったので、監督からは「武士ワンコになって!」とか「もう少し変態ちっくに!」とか、それぞれいろいろなリクエストがあったんですが、撮影が始まるまで宮世さんと「どういうことだと思う?」とディスカッションして撮影してました。
――コメディー要素のある場面で、印象に残っているシーンはありますか?
ビールを噴き出したり、血を噴き出したり、口から噴き出すシーンがすごく印象に残っています。原作でも、銭湯の前でビールを噴き出すシーンがあるんですが、「これは絶対に実写でもやってほしい!」って思っていたシーンだったので、台本を読んだときに「ちゃんと入ってる…!」と思ってうれしかったです。漫画のように霧状に噴き出すことはこれまでしたことがなかったので、お風呂場で練習しました(笑)。
――本番ではうまく噴き出せましたか?
うまくいきました!最初は噴水のようにぴゅ~っと出たんですけど、何度か練習させてもらってきれいな霧状に噴き出せました。
――「おそ松さん」「村井の恋」とコメディー作品に出演されてみて、コメディーを演じる上で特に大事だなと思ったことは何ですか?
とにかく吹っ切ることですかね。テンポの良さも大事だと思うんですが、オーバーにやってみて、そこから調整していく。オーバーにし過ぎない方が面白かったりするので、塩梅を見ていろいろチャレンジしながら演じました。
――今後、演じてみたい役や作品のジャンルはありますか?
生徒役はあと1、2回くらいチャレンジしたいなと思ってるんですが、村井くんみたいな突飛な考えを持っている役というのは見ていて面白いですし、自分自身もいろんな方向に考えが広がって演じがいがありそうだなと思うので、そういう役にチャレンジしてみたいです。
※高橋ひかるの高は正しくは「はしご高」