今田美桜が主演を務めるドラマ「悪女(わる)~働くのがカッコ悪いなんて誰が言った?~」(毎週水曜夜10:00-11:00、日本テレビ系)の第10話が6月15日に放送され、最終回を迎えた。女性が働くことに焦点を当ててきた本作。苦境になっても田中麻理鈴(今田)は持ち前のポジティブさで突き進み、たどりついたこととは?(以下、ネタバレがあります)
初めて峰岸に反発した麻理鈴は…
同ドラマは、「BE・LOVE」(講談社)で1997年まで連載していた深見じゅんの人気コミックが原作。1992年には石田ひかり主演でドラマ化されており、“令和版”として30年ぶりに物語が繰り広げられた。
最終回の第10話は、慕っている峰岸(江口のりこ)が進める「女性の管理職五割計画」、通称JK5が社内に不協和音を生んでいると感じた麻理鈴が、初めて峰岸に反発。JK5から出ていくよう命じられて落ち込む麻理鈴だったが、小野(鈴木伸之)に励まされ、担当していた「女性の管理職育成研修」で峰岸が認めるだけの結果を出そうと決意する…というストーリー。
麻理鈴が社長を目指す宣言!
女性の出世を阻む「ガラスの天井」に対し、仕事のできる人や一家の大黒柱に縛られる男性たちの苦しみを「ガラスの地下室」と呼ぶことがあるという。最終回では、現代の日本が抱えるジェンダー差別の真の問題点に迫った。
女性の課題の裏には、男性の悩みもある。男性管理職の肩たたきを進めて冷たいと思われたT・Oさん(向井理)にも葛藤はあった。そんな全社員の思いに対応できるよう匿名で悩みを書き込める雑談ルームをウェブ上に開設するなど、めげずに突き進む麻理鈴。そんななかで分かったことの一つが、管理職を目指す女性にとって最大の悩みが“ロールモデル”がいないこと。
週刊誌にJK5に対する記事が出て、峰岸がその責任を問われる立場となり、全社説明会が開かれることに。そこに乗り込んだ麻理鈴は、スペックが高すぎてロールモデルにならないと言われる峰岸のユニークな一面などを暴露し、「私、田中が目指す最高のロールモデル」と告げた。そして峰岸に「辞めるなんて言わないでください。むしろ社長になってください」「女が出世するなんてこんなに楽しいんだぞってみんなに見せつけてください」「峰岸さんの次は田中が社長です」と涙ながらに訴えた。
峰岸も麻理鈴を通して気づきを得て、男女問わず働きやすい会社とすることを目標とするのだった。