仲間を大切にする剛のかっこよさ
剛は高校生活で、大切な仲間と出会った。市松高校の伍代(神尾楓珠)、初めは恋のライバルだった大丸(森本慎太郎)、そしてクラスメイトで同じ美術部の想い人・深雪(森川葵)と、剛には守りたい友だちがたくさんできた。
剛が他の不良たちとケンカになるときには、仲間や家族を守るため特攻服を着ることになったり、強さを証明しなくてはいけなかったりと、決まって理由がある。ヤンキーといっても、理不尽な理由で人を殴ることはない。
間宮祥太朗が演じる剛をはじめ、イキイキとした登場人物たち
黒髪イケメンで普通の高校生活を送る剛も、公衆トイレで特攻服に着替えた後のヤンキー剛も、これほど魅力ある人物として描かれたのは、主演の間宮祥太朗の表情によるものが大きい。
突飛な設定にもかかわらず、第1話から多くの視聴者が違和感を抱くことなくストーリーに没頭することができ、そればかりか回を重ねるごとに剛や難破家、仲間たちのことをどんどん好きになっていったのではないだろうか。SNS上の反応でも、作品の中でイキイキとしているキャラクターたちが回を追うごとにみるみる愛されていくのが分かる。
優しく、強く、恋に悩み、家族に秘密を抱える苦悩を涙ながらに吐き出す。間宮の演じる剛が様々な顔を見せるたびに視聴者は親近感を覚えていく。「ナンバMG5」は漫画から飛び出したキャラクターに、しっかりと息を吹き込んだ間宮の代表作のひとつになっただろう。
次週、最終話は6月22日(水)に放送。無期停学になった剛の処分に注目が集まる。