7月7日、「六本木クラス」(毎週木曜夜9:00-9:54、テレビ朝日系※初回は夜9:00-10:04)の第1話が放送され、スタートから目が離せないスピーディーな展開で、開始15分で「#六本木クラス」がTwitterのトレンド入り。その後も書きこみは止まらず、数時間3位をキープし続け、関心の高さを裏付けた。
最悪の出会いが絶望の始まり
本作は、韓国ドラマ「梨泰院クラス」を、日韓共同プロジェクトでリメイク。1人の青年が、自分を絶望の淵に叩き落とした親子に復讐を誓い、金と権力を振りかざして立ちはだかる彼らに仲間と共に挑んでいく下剋上ストーリー。それだけではなく、ラブストーリーや青春群像劇の要素も併せ持つ、エンターテイメント作品だ(以下ネタバレを含みます)。
第1話では、主人公・宮部新(竹内涼真)の高校時代のエピソードが描かれた。2006年、高校3年生の新は、父・信二(光石研)の本社栄転に伴い転校してきた高校で、転校初日に執拗なイジメを目の当たりにし、我慢ならず、その加害者を殴ってしまう。新が殴った相手は、新の父が勤める巨大飲食産業“長屋ホールディングス”の会長・長屋茂(香川照之)の長男、長屋龍河(早乙女太一)だった。父親の権力を振りかざしてやりたい放題の彼を、教師も生徒たちもこれまで見て見ぬふりしてきたのだった。
茂の顔色をうかがう学校側は、新を退学処分にする、と茂に告げるが、茂は意外にも「退学処分は考え直してほしい」と言う。しかし続けて、「犯した過ちは自分で償うべきだ。龍河に土下座をして謝りなさい」と、とてつもない威圧感で新に詰め寄った。
だが新は、「信念を貫け」と父親に教えられている、と、止めてもイジメをやめなかった龍河を殴ったことについては謝ることはできない、それで退学になっても構わない、ときっぱり告げた。まさかの拒否に、茂は旧知の仲でもある父・信二に助け舟を求めるが、信二は息子の態度を誇り、自らも退職を申し出た。
NHKエンタープライズ