強豪揃いのU-17W杯、それでも日本の目的は「世界を獲る」
リョーマ達が馬上テニスを繰り広げていたころ、日本代表の面々はU-17W杯に出場する他国の分析をしていた。エキシビジョンマッチで対戦した世界ランキング1位のドイツ、プロ選手が率いるスイス、今後のテニス界を変えると目される“テニス界の革命児”を擁するフランス、ドイツの主将・ボルク以上の逸材と呼ばれる選手が存在する古豪スペインという“ビッグ4”、そして今大会でそこに割って入ろうとするアメリカ……それらに比べ、日本のランキングは23位と振るわない。
その後、ホテルに戻った一同は本戦のルールを確認する。まず参加32カ国を8つのグループに分けて総当たり戦を行うグループリーグが実施される。各試合はシングルス3つ、ダブルス2つのため7人しか出られず、自分達の出番はあるのかと不安になる中学生達。しかし彼らも「7人の内、最低3人は中学生が出る」といったレギュレーションの存在を知り、胸をなでおろす。
日本のグループリーグの対戦相手はスイス、ギリシャ、オーストラリア。世界ランク2位のスイスと早速戦うことになり、くじを引いた大石はバツが悪そうな表情を見せていたが、主将の平等院は「どこと一緒になろうがやることはひとつ。世界を獲る」と断言するのだった。
ガラスの輝きに包まれた跡部が語る期待
Cパートでは、第3話に続いて跡部が存在感を発揮した。前回、海で高笑いを見せた跡部は、今回の本編ではその帰り道でオーストラリア代表選手に喧嘩をふっかけられ、一蹴されてしまった。
その夜、ひとりで練習する跡部のもとにエキシビジョンでペアを組んだ入江がやってくる。彼にU-17W杯本戦での対戦相手を聞き、そこにオーストラリアが含まれることを知った跡部は、闘志をみなぎらせて強烈なショットを繰り出す。そのあまりの風圧で壊れたライトのガラス片が降りしきる中、跡部は「楽しいワールドカップになりそうじゃねーの」と本戦への期待を口にした。この美しい跡部の姿は視聴者の心を掴んだようで、「跡部の作画だけめちゃくちゃ本気出してない?」「跡部じゃなければ怪我してる」「またCパート跡部に持ってかれてる」といったツイートが多く並んだ。
リョーマも当初は戸惑った馬上テニスの衝撃は大きかったようで、今回の放送後には「馬上テニス」がTwitterのスポーツのトレンドとして登場していた。さらなる強敵達との戦いが開幕する第5話「番狂わせ」は8月3日(水)に放送される。