8月14日放送の日曜劇場「オールドルーキー」(毎週日曜夜9:00-9:54、TBS系)第7話にゲスト出演した、車いすテニスのプレーヤー・吉木修二役の福山翔大。彼のリアリティ溢れる演技に、多くの視聴者が本物の選手と間違え、俳優だとわかると絶賛の声が相次いだ。
「ビクトリー」初のパラアスリート
同作は、ある日突然、選手引退を余儀なくされた37歳の元Jリーガー・新町亮太郎(綾野剛)が、サッカー以外のスキルも知識も経験も無いどん底からスポーツマネージメントの世界でセカンドキャリアをスタートさせ、新たな目標に向かっていくヒューマンストーリー。実際のトップアスリートたちに取材した内容を反映したリアリティのあるエピソードもポイントだ。(以下、ネタバレを含みます)
第7話のテーマとなったスポーツは、車いすテニス。福山が演じた吉木は、世界ランキング12位、日本ランキング4位で、パリでのパラリンピックの日本代表候補にもなっている設定。ランキングポイントを上げるために多くの試合に出たいが、現在の所属会社の援助だけでは費用が足りず、スポンサーが必要で、「ビクトリー」にマネージメントを依頼する。
福山翔大演じる吉木が涙ながらに訴え
所属会社から「世界ランキングトップ10入り」のプレッシャーをかけられて焦る吉木は、競技用車いすを長年パートナーを組んで無償で提供・調整をしてくれているメーカーから、現在世界ランキング1位の選手が使っているメーカーに替えたい、と「ビクトリー」の社員・梅屋敷(増田貴久)たちに告げる。吉木は続けて「ビクトリー」がスポンサーを見つけてくれば、その資金で新たに車いすを買いたいと言い出し、今までの義理を欠く考えに梅屋敷、塔子(芳根京子)、亮太郎は慌てる。
そんな彼らを見て、吉木は「僕が簡単にこんな決断をすると思いますか?」と語り始めた。パラアスリートは、健常者のアスリートとは比べ物にならないほどセカンドキャリアの選択肢が限られている。だから、強くなってパラスポーツの認知度を上げないと、自分のセカンドキャリアは無い。勝つためなら何でもやる。ずっと共にしてきたエンジニアに遠慮しているわけにはいかない、と涙ながらに吉木は訴えた。
TCエンタテインメント
発売日: 2020/12/25