原作・池井戸潤氏コメント「映像化が難しいこのミステリの驚倒の顛末を見届けてください」
原作とも違う、先んじて放映されるドラマ版とも違う、まったく新しい「シャイロックの子供たち」が誕生しました。
主役の阿部サダヲさんはじめ、上戸彩さん、玉森裕太さん佐々木蔵之介さんら個性的なキャストも注目ですが、唯一原作にはない柄本明さんの役どころも目が離せません。
映像化が難しいこのミステリをどう解きほぐし、真実を明かすのか。ぜひ劇場に足を運んでいただき、驚倒の顛末を見届けてください。
監督・本木克英氏コメント「予定調和に陥らない池井戸潤さんの物語を、心から楽しんで監督しました」
人間らしく生きるとは何か? なぜ人はお金に執着するのか? 働く意味は? 自問自答しながらこの映画を撮り終えました。
勝者も敗者もいないこの群像劇は一体どこに向かうのか、企業社会を冷徹に見つめ、予定調和に陥らない池井戸潤さんの物語を慎重に追いつつ、心から楽しんで監督しました。
複雑な心情をリアルに定着させられる才能ある演技陣を得て、深みのある人間ドラマになったと思います。
プロデューサー・矢島孝氏コメント「完成した映画は、えも言われぬ味わいを持ったエンターテイメント作品になりました」
読めば読むほど複雑で深い迷宮の中に感動があるこの原作小説を、映画化しようなどと思い上がったことを何度後悔したことか。しかし大勢のキャスト・スタッフに支えられ、壁を突破して完成した映画は、えも言われぬ味わいを持ったエンターテイメント作品になりました。
一見人が良さそうではあるけれど目の奥底に狂気を孕んだ阿部サダヲさん、その他のキャストも善と悪の境目が曖昧になるような一癖も二癖もあるアンサンブルキャストで、悪人さえも憎みきれない危険な人間模様を、ぜひ映画館という場の暗闇に座って観ていただきたいと、切に願います。